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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 グローベックスの米株先物や香港ハンセンを確認しながらの値動きに


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 27540 -200 (-0.72%)
TOPIX先物 1927.0 -11.0 (-0.56%)
シカゴ先物 27500 -240
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 2日の米国市場はNYダウ、 S&P500が下落する一方でナスダックは上昇。バイデン政権のファウチ首席医療顧問が、新型コロナウイルス変異株(デルタ株)の感染は急増しているものの、ロックダウンが実施される可能性は低いとの見解を示し、これが好感されてNYダウは一時250ドル超上昇する場面も見られた。しかし、7月のISM製造業景況感指数がコンセンサスを下回ったことで景気減速懸念につながり長期金利は低下。景気敏感株を中心に売りが広がる格好で下落に転じた。一方で、半導体のオン・セミコンダクター<ON>が予想を上回る決算が好感されて11%超の上昇となるなど、ハイテクの一角は堅調。また、前日に8%を超える急落となったアマゾン・ドット・コム<AMZN>は小幅に反発。S&P500業種別指数は自動車・自動車部品、耐久消費財・アパレル、公益事業が上昇する半面、素材、ソフトウエア・サービス、資本財がさえない。

 シカゴ先物清算値は日中大阪比240円安の2万7500円で取引を終えた。日経225先物のナイトセッションは日中比40円高の2万7780円で始まり、2万7820円まで上昇。しかし、日中高値を超えられず、その後は軟化し下落に転じた。売り一巡後は2万7660円~2万7740円で保ち合ったが、NYダウが朝高後に下げに転じるなか保ち合いを下放れ、一時2万7470円まで下落幅を広げる場面も。引けにかけてはやや持ち直し、2万7540円で取引を終えた。

 本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、売り優勢で始まることになりそうだ。連日で米国市場の値動きに大きく振られる状況が続いており、日中もグローベックスの米株先物や香港ハンセン指数などの値動きを確認しながらのトレードとなろう。日経225先物はナイトセッションで前日に突破した5日移動平均線を割り込んでおり、2万7500円での攻防か。

 ただし、米国ではアマゾンが下げ止まり、好決算を発表した半導体株などへの物色も見られており、売りを仕掛けてくる動きは限られよう。前日の大幅なリバウンドによる反動もある程度は想定されており、売り一巡後の底堅さを見極めたいところか。

 NT倍率は先物中心限月で14.31倍に低下し、切り下がる5日線に上値を抑えられる形状が継続しているため、NTショート(日経225先物売り・TOPIX先物買い)の巻き戻しはなさそうだ。そのほか、VIX指数は19.46に上昇しており、25日、75日線を支持線としている状況であることは、引き続き警戒されやすいだろう。

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