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【市況】株価指数先物【引け後コメント】 クレディスイスはショートを積み増す格好に


大阪9月限
日経225先物 27350 -460 (-1.65%)
TOPIX先物 1905.0 -24.5 (-1.26%)

 日経225先物(9月限)は前日比460円安の2万7350円で取引を終了。寄り付きは2万7680円とシカゴ先物清算値(2万7755円)を下回って始まると、その後は下落基調が強まり、前引け前に一時2万7270円まで下げ幅を広げた。ランチタイムでは持ち直す動きを見せ、後場に入ると2万7440円まで下げ渋る場面も。しかし、戻りは鈍く、月末の持ち高調整の動きなどが観測されるなか、後場半ばには2万7250円まで売られた。引けにかけては2万7250円~2万7350円で保ち合い、2万7350円で取引を終えている。

 米アマゾン・ドット・コム<AMZN>が予想を下回る決算が嫌気されて時間外で急落。週末の米国市場の下落が警戒されるなかでグローベックスの米株先物への売りが強まり、日経225先物のショートにもつながった。さらに、香港ハンセン指数の下落もセンチメントを悪化させる要因となった。日経225先物は心理的な支持線であった2万7500円を割り込んだことで、ヘッジ対応に伴う売り圧力も強まる形となった。

 ファナック<6954>、ソフトバンクグループ<9984>、アステラス製薬<4503>、ファーストリテイリング<9983>など指数インパクトの大きい値がさ株の弱い値動きによって、相対的に日経平均に対してTOPIXが優位となったため、NT倍率は先物中心限月で14.35倍に低下した。引き続き切り下がる5日移動平均線に上値を抑えられる形で調整トレンドが継続しているため、足元ではNTショートのポジションが有効であろう。

 手口面では、日経225先物は野村が1120枚、JPモルガンが1060枚、UBSが750枚、クレディスイスが690枚、ドイツが630枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが3620枚、ソジェンが450枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はBofAが1500枚、クレディスイスが1150枚、バークレイズが930枚、JPモルガンが900枚程度の売り越しに対して、ソジェンが2270枚、BNPパリバが1600枚、SMBC日興が1430枚程度の買い越しだった。225先物の野村の売り越しはレバETFなどのヘッジ対応の売りと見られる。クレディスイスはショートを積み増したほか、ソジェンやBNPパリバの買いは裁定解消(先物買い・現物売り)に伴う売買と考えられる。

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