市場ニュース

戻る

【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

京極運 <日足> 「株探」多機能チャートより

■京極運 <9073>  702円 (+100円、+16.6%) ストップ高

 京極運輸商事 <9073> [JQ]がストップ高。28日の取引終了後、株主優待制度を導入することを明らかにしており、これが好感された。21年9月30日を第1回基準日とし、その後毎年9月30日時点で100株以上を1年以上継続保有する株主を対象に、オリジナルクオカード1000円分を贈呈するという。

■ユナイテド海 <9110>  2,734円 (+383円、+16.3%)

 東証1部の上昇率2位。NSユナイテッド海運 <9110> が大幅高で5日続伸。一時399円高の2750円まで買われ、6月28日につけた2483円の年初来高値を大幅に上回り1ヵ月ぶりに新高値圏に突入した。同社はばら積み船を主力とする海運会社だが、ここ世界経済の回復基調が強まるなか、海運市況の改善を背景に業績拡大基調が鮮明となっている。29日後場取引開始時に22年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の106億円から190億円に大幅増額しており、これがポジティブサプライズとなった。更に好決算見通しを背景に中間期配当を95円とすることも発表、前年同期の配当実績は30円で65円の上乗せとなる。これは前21年3月期の通期分の配当(80円)を既に上回っており、投資資金の物色意欲を増幅させた。

■FDK <6955>  1,273円 (+171円、+15.5%)

 FDK <6955> [東証2]が急反騰。同社は富士通グループに属しニッケル水素電池やリチウム電池を主軸に2次電池の製造販売を手掛ける。特に次世代2次電池として注目される全固体電池の開発などにも力を入れ、市場の注目度は高い。28日取引終了後に発表した21年4-6月期決算は営業利益が前年同期比64%増の7億2900万円と急拡大、これを材料視する形で投資資金が流入した。ニッケル水素電池、リチウム電池いずれも好調で全体収益の伸びに貢献した。リチウム電池は国内外のセキュリティ・スマートメーター用に堅調で売り上げを伸ばしている。

■アドテスト <6857>  9,810円 (+670円、+7.3%)

 東証1部の上昇率7位。アドバンテスト <6857> が急反発。28日の取引終了後、22年3月期の連結税引き前利益が1000億円(前期比43.6%増)になりそうだと発表。従来予想の850億円から上方修正し、24期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが好材料視された。半導体の複雑化や半導体不足を解消するための能力増強の動きが強まるなか、SoC半導体用試験装置を中心に販売が想定より伸びる。業績好調に伴い、従来未定としていた今期の上期配当を50円(前年同期は38円)実施する方針とした。併せて、発行済み株式数の5.1%にあたる1000万株または700億円を上限に自社株買いを実施すると発表しており、株主還元面からも評価を得ている。

■リョーサン <8140>  2,310円 (+150円、+6.9%)

 半導体商社のリョーサン <8140> が急反発。28日の取引終了後、22年3月期の連結経常利益を従来予想の37億円から58億円へ上方修正し、一転して13.2%増益見通しとなったことが好感された。産業機器や情報通信、コンシューマ向けの売上高が堅調に推移するなか、利益率の高い製品の販売が伸びることが寄与。また、在庫回転が進み同関連費用が縮小することに加え、想定を上回る円安進行などもプラスに働く。

■NESIC <1973>  1,929円 (+125円、+6.9%)

 NECネッツエスアイ <1973> が急反発。同社は29日午前11時30分頃に、22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結業績予想を修正。営業利益見通しは前年同期比29.2%増の87億円(従来予想は70億円)に引き上げた。売上高見通しも同2.8%減の1470億円(従来予想は1450億円)に上方修正。デジタルトランスフォーメーション(DX)や働き方改革分野の需要が拡大しているほか、5Gに向けた設備投資が動きつつあるなか、より高付加価値で収益性の高い事業が伸長していることが主な要因だとしている。なお、通期業績予想については、新型コロナウイルス感染症の影響や半導体不足によるICT製品の供給懸念など、不確定要素があるとして従来計画を据え置いている。また、あわせて発表した第1四半期(4-6月)の連結決算は、売上高が前年同期比0.4%増の676億6200万円、営業利益が同2.9倍の29億5000万円で着地した。

■東映アニメ <4816>  15,050円 (+930円、+6.6%)

 東映アニメーション <4816> [JQ]が急反発。株価は前日28日に比べ6%超高に買われた。同社が28日取引終了後に発表した第1四半期(4-6月)の連結営業利益は前年同期比6.5%増の42億4500万円だった。映像製作・販売事業は減益だったが、海外版権部門などが好調だった。市場には、営業利益は34億円前後との見方があっただけに、予想を上回る決算が好感された。22年3月通期の同利益は110億円で据え置かれたが、市場には150億円前後への増額修正観測が出ている。

■太平洋工業 <7250>  1,325円 (+79円、+6.3%)

 太平洋工業 <7250> が大幅高で5日続伸。28日の取引終了後、22年3月期業績予想の上方修正を発表。純利益を80億円から100億円(前期比25.3%増)へ増額し、3期ぶりに過去最高を更新する見通しとなったことが好感されたようだ。売上高見通しも1560億円から1640億円(同9.0%増)へ引き上げた。第1四半期(4-6月)の業績実績に加え、第2四半期以降に年度末に向けて緩やかに上向くとの想定のもと通期見通しを見直した。なお、同時に発表した4-6月期決算は、売上高415億3000万円(前年同期比74.2%増)、純利益28億8800万円(前年同期12億9900万円の赤字)だった。

■スクリン <7735>  9,840円 (+540円、+5.8%)

 SCREENホールディングス <7735> が急反発。28日の取引終了後、22年3月期の連結経常利益を従来予想の345億円から410億円(前期比80.5%増)へ上方修正すると発表しており、これを好感する買いが入った。5G、AIの活用拡大やIoT、DXの進展に伴うデータセンター需要の増加などを背景に、半導体メーカーによる積極的な設備投資が継続するなか、主力の半導体製造装置の販売が伸びる。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の155円から180円(前期は90円)に増額修正したことも好材料視された。なお、同時に発表した第1四半期(4-6月)の同利益は前年同期比4.4倍の86億6800万円だった。

■日産自 <7201>  627.9円 (+34.2円、+5.8%)

 日産自動車 <7201> が大幅高で5日続伸。株価は大幅に5日続伸し一時、前日28日に比べ9%超高に買われた。28日取引終了後、22年3月期連結業績予想の上方修正を発表したことが好感された。売上高は9兆1000億円から9兆7500億円(前期比24.0%増)に見直したほか、営業損益はゼロから1500億円の黒字(前期は1506億5100万円の赤字)に、最終損益は600億円の赤字から600億円の黒字(同4486億9700万円の赤字)に修正した。北米事業の回復と戦略的な車両生産の伸びで第1四半期(4-6月)の業績が堅調だったことを受け、通期見通しも修正した。市場には、今期営業利益は830億円前後との見方が出ていただけに、予想を上回る上方修正が評価されている。

■Vコマース <2491>  3,730円 (+200円、+5.7%)

 バリューコマース <2491> が大幅高に買われ、前日比変わらずを挟んで6日続伸。28日の取引終了後に発表した21年12月期上期(1-6月)の連結決算は、売上高161億1300万円(前年同期比10.9%増)、経常利益37億4100万円(同23.3%増)となり、今月14日に上方修正したラインで着地。2ケタ増収増益となったことが改めて材料視されたようだ。オンラインモールのストア向けサービスが好調だった。EC需要が増加していることに加え、オンラインモールが3月に実施した大型キャンペーンへの対応が奏功したことにより、収益が大きく伸びた。一方、成果報酬型広告のアフィリエイトは就職や旅行分野が引き続き低調だったものの、金融分野などが堅調に推移し、ほぼ前年並みとなった。

■SBG <9984>  7,020円 (+275円、+4.1%)

 ソフトバンクグループ <9984> が4日ぶり反発。5月中旬以降、急速に株価水準を切り下げ1万円台にあった株価は前日28日時点で7000円台を大きく割り込んでいた。中国政府がネット企業に対し統制を強める動きを示しており、これを背景に足もと逆風が意識されている。同社は傘下のビジョンファンドなどを通じて中国ハイテク企業に積極的に出資していることで、規制強化の影響を受けやすいとの思惑だ。ただ、短期間の急落で目先値ごろ感も生じているほか、前日は米国株市場で、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数が反発に転じたことも同社株にはプラスに働いた。個人投資家や内外機関投資家の注目度は高く、売買代金は29日も東証1部上場企業のなかで断トツとなった。

■SHOEI <7839>  4,520円 (+175円、+4.0%)

 SHOEI <7839> が大幅反発。同社は28日取引終了後に、21年9月期第3四半期累計(20年10月-21年6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比37.4%増の48億6000万円となり、通期計画51億9000万円に対する進捗率は93.6%に達したことで上方修正期待が高まったようだ。売上高は同25.5%増の175億1900万円で着地。新型コロナウイルス感染対策としての二輪車需要などを背景に、国内外でヘルメットの販売数量が伸びたことが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■大阪製鉄 <5449>  1,196円 (+45円、+3.9%)

 大阪製鐵 <5449> が大幅反発。29日午後1時ごろ、22年3月期連結業績予想について、売上高を860億円から1050億円(前期比37.0%増)へ、営業利益を19億円から32億円(同2.3倍)へ、純利益を13億円から19億円(同2.1倍)へ上方修正したことが好感された。鋼材需要が回復傾向にあるなか、「大阪製鐵グループ中期計画」に基づく諸施策を確実に実行し収益確保に努めるという。あわせて未定としていた中間配当予想は7円(前年同期は無配)実施すると発表しており、これも好材料視された。なお、期末配当予想は引き続き未定としている。同時に発表した第1四半期(4-6月)決算は、売上高223億2400万円(前年同期比10.8%増)、営業利益17億9000万円(同2.4倍)、最終損益10億8200万円の黒字(前年同期4億3800万円の赤字)だった。

■ソニーG <6758>  11,520円 (+385円、+3.5%)

 ソニーグループ <6758> が5連騰。一時500円高に買われ1万1000円台後半に歩を進めた。テクニカル的にも、25日・75日移動平均線のゴールデンクロス直後に5日・25日移動平均線のゴールデンクロスも示現しており、目先上昇トレンドへの移行を明示している。ゲーム部門では家庭用ゲーム機「プレイステーション(PS)5」の販売が好調で業績に大きく貢献している。そうしたなか、傘下のソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が28日、このPS5について2020年11月の発売からこれまでの世界販売台数累計が1000万台を超えたことを発表、これは「PS4」を上回る過去最速で、株高を後押しする材料となった。

■大和冷 <6459>  1,150円 (+38円、+3.4%)

 大和冷機工業 <6459> が6日続伸。28日の取引終了後、集計中の21年12月期第2四半期累計(1-6月)の単独業績について、売上高が198億円から210億900万円(前年同期比21.1%増)へ、営業利益が26億5000万円から31億7100万円(同61.9%増)へ、純利益が15億8000万円から21億200万円(同2.2倍)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。製商品の販売が想定を上回って堅調に推移していることが要因としている。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■HOYA <7741>  15,535円 (+455円、+3.0%)

 HOYA <7741> が大幅続伸、上場来高値を更新した。同社は29日午後1時30分頃に、22年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算を発表。売上収益は前年同期比44.5%増の1580億円、税引き前利益は同59.7%増の510億1800万円で着地した。ライフケア事業は、メガネレンズやコンタクトレンズ、医療用内視鏡、白内障用眼内レンズの売り上げが伸長。情報・通信事業では、半導体用マスクブランクス、フラットパネルディスプレー(FPD)用フォトマスク、ハードディスク用ガラスサブストレートが好調だった。なお、これまで非公表としていた第2四半期累計(4-9月)の連結決算予想は、売上収益が前年同期比26.2%増の3150億円、税引き前利益が同37.2%増の990億円になるとの見通しを示している。

■ステップ <9795>  1,825円 (+52円、+2.9%)

 ステップ <9795> が3日ぶりに反発。28日の取引終了後、21年9月期単独業績予想について、売上高を122億1100万円から129億5800万円(前期比18.6%増)へ、営業利益を27億600万円から34億4700万円(同78.6%増)へ、純利益を18億4800万円から24億1100万円(同79.5%増)へ上方修正し、あわせて20円を予定していた期末配当予想を24円に引き上げるとしたことが好感された。第3四半期(4-6月)の新年度における生徒募集が計画を上回って好調に推移していることが要因。年間配当は44円(従来予想40円)となり、前期実績に対しては4円の増配となる予定だ。なお、第3四半期累計(20年10月-21年6月)決算は、売上高93億7000万円(前年同期比25.4%増)、営業利益22億6000万円(同3.1倍)、純利益16億300万円(同3.2倍)だった。

■フロンテオ <2158>  1,100円 (+30円、+2.8%)

 FRONTEO <2158> [東証M]が3日ぶりに反発。28日の取引終了後、韓国子会社がAIレビューツール「KIBIT Automator」をNAVERクラウドプラットフォーム上に構築し、本格的なサービス提供に乗り出したと発表。これが好感されたようだ。これまで韓国国内専用のデータセンターでのみ利用可能だったKIBIT Automatorソリューションをクラウド環境上に拡張することで、大量のデータ処理需要に対応する高信頼性のサービス基盤を作り、データ解析効率の向上や工数・コスト削減を実現するとしている。

■横河ブHD <5911>  2,143円 (+58円、+2.8%)

 横河ブリッジホールディングス <5911> が5日続伸。28日の取引終了後に発表した22年3月期第1四半期(4-6月)の連結営業利益が前年同期比87.2%増の33億9800万円に拡大しており、これを好材料視する買いが入った。橋梁事業が設計変更の獲得や工事損失引当金の減少により、第1四半期として過去最高の営業利益(24億9000万円)となったほか、建築機鉄事業で海外大型工事などが進捗したことも業績を押し上げた。

■松風 <7979>  2,055円 (+55円、+2.8%)

 歯科材料・器具大手の松風 <7979> が反発。28日の取引終了後、22年3月期の連結経常利益を従来予想の18億3700万円から23億5700万円(前期比6.6%減)へ上方修正すると発表しており、これが好感された。欧米や中国を中心とした海外向け販売への新型コロナウイルス感染拡大の影響が想定より軽微であることに加え、欧州で既存製品の販売が好調に推移していることが要因。円安効果も上振れに貢献する。

■安川電 <6506>  5,440円 (+130円、+2.5%)

 安川電機 <6506> が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が28日付で同社の投資判断を「ニュートラル(中立)」から「オーバーウエイト(強気)」に引き上げ、目標株価を5600円から6800円へ増額したことが好材料視された。レポートでは、株式市場の設備投資ピークアウト懸念は織り込み済みとしたうえ、主要事業で業績拡大が期待できると評価。設備投資のピークアウト懸念で株価の伸び悩みが続いているため、業績拡大時の再評価余地は大きいと考える。また、DX化やEVの普及、脱炭素を追い風に中長期的な収益力・成長力が高まっていると報告している。

■大東建 <1878>  13,320円 (+210円、+1.6%)

 大東建託 <1878> が反発。同社は29日午前11時30分頃に、22年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比14.3%増の270億円となり、上半期計画500億円に対する進捗率は54.0%となった。売上高は同5.2%増の3735億9900万円で着地。グループ会社である大東建託パートナーズの家賃収入が増加したほか、連帯保証人不要サービスを提供しているハウスリーブの売り上げが拡大したことなどが寄与した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■日本製鉄 <5401>  1,892.5円 (+23.5円、+1.3%)

 日本製鉄 <5401> が4日続伸。ここ鉄鋼株は景気敏感株の出遅れとして水準訂正狙いの買いを継続的に引き寄せているが、業界首位の同社株はその象徴として投資資金が流入した。世界的に増勢基調の鋼材需要を背景に業績は急速に回復色を強めており、来週8月3日に予定される今第1四半期決算発表を先取りする動き。チャート的にも目先もみ合い放れの動きが鮮明で、5日・25日移動平均線もゴールデンクロスが目前だ。直近では薄鋼板の一般流通価格を9月出荷相当分から1トン当たり1万円引き上げることが伝えられ、これも収益体質向上期待につながっている。

■信越化 <4063>  17,815円 (+170円、+1.0%)

 信越化学工業 <4063> が反発。岩井コスモ証券は28日、同社株の投資判断「A」と目標株価2万3500円を継続した。同社が27日に発表した第1四半期(4-6月)決算は過去最高益を更新したほか、市場予想を上回る22年3月通期業績予想を開示したことを評価している。第1四半期の連結営業利益は前年同期比41.7%増の1288億1800万円と好調だった。シリコンウエハーを含む電子材料や塩ビ樹脂を含む生活環境基盤材料など全セグメントが増収増益となった。今3月期の連結営業利益は前期比23.7%増の4850億円と最高益の見通しだが、同証券では5000億円への増額修正を予想している。

※29日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

日経平均