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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

H2Oリテイ <日足> 「株探」多機能チャートより

■H2Oリテイ <8242>  832円 (-73円、-8.1%)

 東証1部の下落率3位。エイチ・ツー・オー リテイリング <8242> や三越伊勢丹ホールディングス <3099> など百貨店株が安い。国内の新型コロナウイルスの新規感染者数は前日28日に9576人となり、過去最多を更新した。感染が急拡大するなか、29日にも神奈川、千葉、埼玉の3県が政府に緊急事態宣言の発出を要請する方針にあることが伝わっており、再びの先行き不透明感を嫌気した売りが百貨店株に出たようだ。J.フロント リテイリング <3086> 、高島屋 <8233> なども下落したほか、京成電鉄 <9009> や小田急電鉄 <9007> 、東急 <9005> など首都圏の鉄道株も安い。

■アイチコーポ <6345>  797円 (-43円、-5.1%)

 アイチコーポレーション <6345> が続急落。同社は28日大引け後に決算を発表。22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比37.9%減の7.6億円に落ち込み、通期計画の72億円に対する進捗率は10.6%にとどまり、5年平均の16.0%も下回った。

■TDK <6762>  12,850円 (-420円、-3.2%)

 TDK <6762> が大幅続落し年初来安値を更新。28日の取引終了後、22年3月期第1四半期(4-6月)の決算を発表し、売上高は前年同期比35.8%増の4200億5800万円、純利益は同2.0倍の266億6600万円だった。好調な決算に加え、9月30日を基準日として1株を3株に株式分割することも発表したが、当面の材料出尽くしとみた利益確定売りが優勢となった。4-6月期は自動車市場向けをはじめ、ノートパソコンなどのICT市場向け販売が増加したほか、データセンター需要の回復に伴いHDD(ハードディスクドライブ)向けの販売も好調だった。一方スマートフォン向けは、半導体不足やインド、東南アジアでの感染再拡大の影響により若干の増加にとどまった。

■アートSHD <3663>  990円 (-19円、-1.9%)

 アートスパークホールディングス <3663> [東証2]が3日続落、強弱感対立も売りに押される展開で1000円大台を割り込んだ。同社はデジタル機器向けソフト開発を主力展開するが、ドル箱商品であるグラフィック分野のクリエーター向けイラスト制作ソフト「CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)」がユーザーを加速的に獲得しており、業績は絶好調に推移している。28日取引終了後、21年12月期の業績予想を上方修正、営業利益は従来予想の9億2200万円から13億7700万円(前期比78%増)へ大幅に増額した。営業利益は前期実績が7億7300万円で4期ぶりに過去最高利益を更新していたが、今期も連続での大幅更新となる。ただ、株価は今期業績予想の増額期待を織り込みながら上昇を続けてきたこともあって、目先材料出尽くし感から利益確定の動きが優勢となった。

■石油資源 <1662>  1,820円 (-20円、-1.1%)

 石油資源開発 <1662> が続落、一時6.8%安の1714円に売られた。29日午後2時ごろ、連結子会社カナダオイルサンドの傘下企業が推進するカナダ・オイルサンドプロジェクトの事業終結と、あわせて同傘下企業の株式をカナダ企業へ譲渡することを発表した。これに伴い、22年3月期第2四半期の決算において特別損失900億円を計上する見込みとしており、これが嫌気されたようだ。なお会社側では、同件を含む22年3月期の連結業績予想は現在精査中のため、8月10日に予定する第1四半期決算発表時にあわせて開示するとしている。

※29日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

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