米株
【市況】ダウ平均は本日高値圏での推移 感染拡大への懸念後退し決算を好感＝米国株後半
NY株式21日（NY時間15:34）
ダウ平均 34794.14（+282.15 +0.82%）
ナスダック 14609.25（+110.37 +0.76%）
CME日経平均先物 27995（大証終比：+435 +1.56%）
ＮＹ時間の終盤に入ってダウ平均は本日高値圏での推移が続いている。きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は続伸。米株式市場は前日の流れを引き継ぎ、循環株中心に買い戻しが続いた。デルタ株の感染再拡大ので景気回復ペースへの懸念が広がり、週初の株式市場は売りが売りを呼ぶ展開だった。ただ、一部からは、デルタ株による感染は再拡大しているものの、重症化率や死亡者数はさほど拡大しておらず、ワクチン接種の効果が出ており、新たな封鎖につながることはないとの楽観的な見方も出ている。むしろ、デルタ株の感染拡大がＦＲＢをより慎重にさせるのではとの声も聞かれる。
また、取引開始前までに発表になった決算も好調なものが多く、市場に安心感を与えている。ネットフリックスを除けばポジティブな内容も多くみられ、感染再拡大にもかかわらず、企業は通期の強気な見方を崩していない。市場ではＳ＆Ｐ５００企業の利益は前年比で７３％の増益が見込まれている。発表当初の５４％程度から大きく上方修正されている状況。なお、 本日は引け後にテキサス・インスツルメンツ（ＴＩ）、ラスベガス・サンズが決算発表を行う予定。
薬品株には軟調な動きも見られたものの、銀行や産業、エネルギーなどに買い戻しが入った。銀行株は米国債利回りが上昇に転じていることがサポートした模様。ＩＴ・ハイテク株は一部に売りが見られたものの、概ね堅調。
ダウ採用銘柄ではシェブロン<CVX>やボーイング<BA>が上昇しているほか、ゴールドマン<GS>、ＪＰモルガン<JPM>も買われている。アメックス<AXP>、ダウ・インク<DOW>も堅調。一方、アムジェン<AMGN>、アップル<AAPL>、ウォルマート<WMT>が下落。
ナスダックも続伸。決算を発表したネットフリックス<NFLX>やテスラ<TSLA>は下落しているものの、エヌビディア<NVDA>やＡＭＤ<AMD>、フェイスブック<FB>が買われている。
ユナイテッド航空<UAL>が決算を受け上昇。第３四半期と第４四半期の税引き前損益について、具体的な数字こそ示さなかったものの、黒字を見込むとしており、デルタ株の感染再拡大への懸念が高まっているものの、黒字転換を見込んでいることを好感。
メキシコ料理のファストフード店を手掛けるチポトレ・メキシカン・グリル<CMG>が上昇。前日引け後に４－６月期決算（第２四半期）を発表しており、既存店売上高が予想を上回ったほか、１株利益も予想を上回った。なお、第３四半期のレストランの既存店売上高は２桁台前半から半ばを見込んでいる。
ハーレーダビッドソン<HOG>が下落。取引開始前に４－６月期決算（第２四半期）を発表しており、１株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、売上高の８７％を占めるバイク関連の売上高は予想を下回っている。出荷台数は５万６７００台と前年比で倍増したものの予想は下回った。
広告代理店のインターパブリック<IPG>が大幅高。４－６月期決算（第２四半期）を発表しており、１株利益、売上高とも予想を上回ったほか、通期のコア売上高の見通しを従来よりも大幅に上方修正した。株価は一時３５．６４ドルまで上昇し、２０年来の高値に上昇した。
カーニバル<CCL>が上昇。同社は２４億ドルの新たな社債（ジャンク級）の発行を計画している。パンデミックを乗り切るために２０２０年４月に発行した高クーポン債の借り換えが目的。成功すれば借入コストは大きく削減される。
ユナイテッド航空<UAL> 47.85（+1.53 +3.30%）
チポトレ<CMG> 1767.15（+192.80 +12.25%）
ハーレーダビッドソン<HOG> 40.81（-2.99 -6.83%）
インターパブリック<IPG> 34.92（+3.65 +11.66%）
カーニバル<CCL> 23.28（+2.09 +9.84%）
アルファベット（C）<GOOG> 2647.66（+25.63 +0.98%）
フェイスブック<FB> 345.61（+3.95 +1.16%）
ネットフリックス<NFLX> 511.07（-19.98 -3.76%）
テスラ<TSLA> 655.33（-5.17 -0.78%）
アマゾン<AMZN> 3570.43（-2.76 -0.08%）
エヌビディア<NVDA> 192.34（+6.22 +3.34%）
ＡＭＤ<AMD> 89.17（+2.06 +2.36%）
ツイッター<TWTR> 69.50（+1.56 +2.30%）
ダウ採用銘柄
ユナイテッドヘルス<UNH> 414.18（+1.21 +0.29%）
メルク<MRK> 76.26（+0.09 +0.12%）
マクドナルド<MCD> 236.25（+1.98 +0.85%）
マイクロソフト<MSFT> 280.74（+1.42 +0.51%）
ホームデポ<HD> 326.07（+0.72 +0.22%）
ボーイング<BA> 222.25（+5.10 +2.35%）
ベライゾン<VZ> 56.09（+0.51 +0.91%）
ビザ<V> 244.07（+1.37 +0.56%）
ハネウェル<HON> 231.65（+1.99 +0.87%）
ナイキ<NKE> 160.81（+1.07 +0.67%）
トラベラーズ<TRV> 152.04（+0.95 +0.63%）
ディズニー<DIS> 176.76（+0.01 +0.01%）
ダウ・インク<DOW> 59.84（+1.22 +2.08%）
セールスフォース<CRM> 242.68（+2.57 +1.07%）
シスコシステムズ<CSCO> 53.89（+0.31 +0.58%）
シェブロン<CVX> 100.17（+3.64 +3.77%）
コカ・コーラ<KO> 56.66（+0.83 +1.48%）
ゴールドマン<GS> 374.30（+9.54 +2.62%）
キャタピラー<CAT> 210.50（+2.54 +1.22%）
ウォルマート<WMT> 141.30（-0.57 -0.40%）
ウォルグリーン<WBA> 46.60（+0.54 +1.18%）
インテル<INTC> 56.05（+0.81 +1.46%）
アメックス<AXP> 172.61（+3.74 +2.21%）
アムジェン<AMGN> 244.32（-2.58 -1.04%）
アップル<AAPL> 145.21（-0.94 -0.64%）
Ｐ＆Ｇ<PG> 139.51（-0.19 -0.13%）
ＪＰモルガン<JPM> 153.01（+3.30 +2.20%）
Ｊ＆Ｊ<JNJ> 169.45（+1.00 +0.59%）
ＩＢＭ<IBM> 141.25（+1.28 +0.91%）
３Ｍ<MMM> 200.22（-0.60 -0.30%）
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 34794.14（+282.15 +0.82%）
ナスダック 14609.25（+110.37 +0.76%）
CME日経平均先物 27995（大証終比：+435 +1.56%）
ＮＹ時間の終盤に入ってダウ平均は本日高値圏での推移が続いている。きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は続伸。米株式市場は前日の流れを引き継ぎ、循環株中心に買い戻しが続いた。デルタ株の感染再拡大ので景気回復ペースへの懸念が広がり、週初の株式市場は売りが売りを呼ぶ展開だった。ただ、一部からは、デルタ株による感染は再拡大しているものの、重症化率や死亡者数はさほど拡大しておらず、ワクチン接種の効果が出ており、新たな封鎖につながることはないとの楽観的な見方も出ている。むしろ、デルタ株の感染拡大がＦＲＢをより慎重にさせるのではとの声も聞かれる。
また、取引開始前までに発表になった決算も好調なものが多く、市場に安心感を与えている。ネットフリックスを除けばポジティブな内容も多くみられ、感染再拡大にもかかわらず、企業は通期の強気な見方を崩していない。市場ではＳ＆Ｐ５００企業の利益は前年比で７３％の増益が見込まれている。発表当初の５４％程度から大きく上方修正されている状況。なお、 本日は引け後にテキサス・インスツルメンツ（ＴＩ）、ラスベガス・サンズが決算発表を行う予定。
薬品株には軟調な動きも見られたものの、銀行や産業、エネルギーなどに買い戻しが入った。銀行株は米国債利回りが上昇に転じていることがサポートした模様。ＩＴ・ハイテク株は一部に売りが見られたものの、概ね堅調。
ダウ採用銘柄ではシェブロン<CVX>やボーイング<BA>が上昇しているほか、ゴールドマン<GS>、ＪＰモルガン<JPM>も買われている。アメックス<AXP>、ダウ・インク<DOW>も堅調。一方、アムジェン<AMGN>、アップル<AAPL>、ウォルマート<WMT>が下落。
ナスダックも続伸。決算を発表したネットフリックス<NFLX>やテスラ<TSLA>は下落しているものの、エヌビディア<NVDA>やＡＭＤ<AMD>、フェイスブック<FB>が買われている。
ユナイテッド航空<UAL>が決算を受け上昇。第３四半期と第４四半期の税引き前損益について、具体的な数字こそ示さなかったものの、黒字を見込むとしており、デルタ株の感染再拡大への懸念が高まっているものの、黒字転換を見込んでいることを好感。
メキシコ料理のファストフード店を手掛けるチポトレ・メキシカン・グリル<CMG>が上昇。前日引け後に４－６月期決算（第２四半期）を発表しており、既存店売上高が予想を上回ったほか、１株利益も予想を上回った。なお、第３四半期のレストランの既存店売上高は２桁台前半から半ばを見込んでいる。
ハーレーダビッドソン<HOG>が下落。取引開始前に４－６月期決算（第２四半期）を発表しており、１株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、売上高の８７％を占めるバイク関連の売上高は予想を下回っている。出荷台数は５万６７００台と前年比で倍増したものの予想は下回った。
広告代理店のインターパブリック<IPG>が大幅高。４－６月期決算（第２四半期）を発表しており、１株利益、売上高とも予想を上回ったほか、通期のコア売上高の見通しを従来よりも大幅に上方修正した。株価は一時３５．６４ドルまで上昇し、２０年来の高値に上昇した。
カーニバル<CCL>が上昇。同社は２４億ドルの新たな社債（ジャンク級）の発行を計画している。パンデミックを乗り切るために２０２０年４月に発行した高クーポン債の借り換えが目的。成功すれば借入コストは大きく削減される。
ユナイテッド航空<UAL> 47.85（+1.53 +3.30%）
チポトレ<CMG> 1767.15（+192.80 +12.25%）
ハーレーダビッドソン<HOG> 40.81（-2.99 -6.83%）
インターパブリック<IPG> 34.92（+3.65 +11.66%）
カーニバル<CCL> 23.28（+2.09 +9.84%）
アルファベット（C）<GOOG> 2647.66（+25.63 +0.98%）
フェイスブック<FB> 345.61（+3.95 +1.16%）
ネットフリックス<NFLX> 511.07（-19.98 -3.76%）
テスラ<TSLA> 655.33（-5.17 -0.78%）
アマゾン<AMZN> 3570.43（-2.76 -0.08%）
エヌビディア<NVDA> 192.34（+6.22 +3.34%）
ＡＭＤ<AMD> 89.17（+2.06 +2.36%）
ツイッター<TWTR> 69.50（+1.56 +2.30%）
ダウ採用銘柄
ユナイテッドヘルス<UNH> 414.18（+1.21 +0.29%）
メルク<MRK> 76.26（+0.09 +0.12%）
マクドナルド<MCD> 236.25（+1.98 +0.85%）
マイクロソフト<MSFT> 280.74（+1.42 +0.51%）
ホームデポ<HD> 326.07（+0.72 +0.22%）
ボーイング<BA> 222.25（+5.10 +2.35%）
ベライゾン<VZ> 56.09（+0.51 +0.91%）
ビザ<V> 244.07（+1.37 +0.56%）
ハネウェル<HON> 231.65（+1.99 +0.87%）
ナイキ<NKE> 160.81（+1.07 +0.67%）
トラベラーズ<TRV> 152.04（+0.95 +0.63%）
ディズニー<DIS> 176.76（+0.01 +0.01%）
ダウ・インク<DOW> 59.84（+1.22 +2.08%）
セールスフォース<CRM> 242.68（+2.57 +1.07%）
シスコシステムズ<CSCO> 53.89（+0.31 +0.58%）
シェブロン<CVX> 100.17（+3.64 +3.77%）
コカ・コーラ<KO> 56.66（+0.83 +1.48%）
ゴールドマン<GS> 374.30（+9.54 +2.62%）
キャタピラー<CAT> 210.50（+2.54 +1.22%）
ウォルマート<WMT> 141.30（-0.57 -0.40%）
ウォルグリーン<WBA> 46.60（+0.54 +1.18%）
インテル<INTC> 56.05（+0.81 +1.46%）
アメックス<AXP> 172.61（+3.74 +2.21%）
アムジェン<AMGN> 244.32（-2.58 -1.04%）
アップル<AAPL> 145.21（-0.94 -0.64%）
Ｐ＆Ｇ<PG> 139.51（-0.19 -0.13%）
ＪＰモルガン<JPM> 153.01（+3.30 +2.20%）
Ｊ＆Ｊ<JNJ> 169.45（+1.00 +0.59%）
ＩＢＭ<IBM> 141.25（+1.28 +0.91%）
３Ｍ<MMM> 200.22（-0.60 -0.30%）
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
