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【市況】NY株式:NYダウ126ドル高、企業の好決算に期待

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

米国株式市場は続伸。ダウ平均は126.02ドル高の34996.18ドル、ナスダックは31.32ポイント高の14733.24で取引を終了した。国内でも新型コロナウイルス変異株の感染拡大が見られ、警戒感から寄り付き後、下落した。その後、企業の好決算を期待し、景気循環株にも買いが向かい上昇に転じた。引けにかけて、シューマー上院院内総務がインフラ計画を巡る進展に楽観的な見解を示すと、回復期待に一段高となり主要株式指数は連日、史上最高値を更新して引けた。セクター別では、自動車・自動部品が上昇した一方で、食・生活必需品小売が下落。

エンターテインメントのディズニー(DIS)は週末に公開した映画がパンデミック以降で最高の売り上げを記録したことに加えて、スポーツ専門局ESPNプラスの受信料引上げを発表し、大幅高となった。金融のゴールドマンサックス(GS)やモルガンスタンレー(MS)は金利の上昇を受けて、業績拡大期待に買われた。一方、製薬会社のジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)は食品医薬品局(FDA)が同社ワクチンがまれに自己免疫疾患という副反応を生むリスクを引き上げる可能性を調査していると報じられ、下落。また、宇宙旅行会社、ヴァージン・ギャラクティック(SPCE)は創業者ブランソン氏も搭乗した宇宙船の試験飛行が成功したものの、株式売却計画が嫌気され、大きく売られた。また、航空会社のユナイテッド(UAL)やアメリカン(AAL)、クルーズ船運営のロイヤル・カリビアン・クルーズ(RCL)やノルウェージャンクルーズライン(NCLH)などは、新型コロナが業績回復を抑制するとの懸念が引き続き台頭し、軒並み下落した。

NY連銀のウィリアムズ総裁は緩和縮小の条件としている更なる著しい経済の進展はまだ見られないとの考えを示した。





Horiko Capital Management LLC

《FA》

 提供:フィスコ

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