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【市況】<マ-ケット日報> 2021年6月29日

 29日の市場は日経平均が続落。終値は前日比235円安の2万8812円で、3日ぶりに2万9000円の大台を割り込んで引けた。国内外でインド型コロナウイルスの感染拡大が止まらなくなっていることから景気敏感株中心に売られる展開となった。2万9000円台における値の重さも多少は嫌気されているようで、ある意味仕切り直しといった動きともいえよう。本日は6月期末の配当権利落ち日で日経平均を30円弱押し下げているが、相場はそれ以上の下げとなってしまった。

 昨日の米国市場は景気敏感株に利益確定売りが出てダウ平均は3日ぶりに反落した。この日はボーイングが個別の材料で売られてダウ平均の足を引っ張った。指数は5月につけた過去最高値に近づいていたこともあって手じまい売りが出やすかった面もある。一方、長期金利の低下を受けて主力ハイテク株に買いが入りナスダック指数は2日ぶりに過去最高値を更新。S&P500種指数も小幅ながら連日で過去最高値を更新している。

 さて、東京市場は米株安やコロナ変異株感染拡大を嫌気して朝から売られる展開に。2万9000円を割ったことで先物売りが膨らみ一時は300円以上も下押す場面があった。今週末には6月の米雇用統計発表を控え手がけにくいとの雰囲気もある。日経平均は再び25日移動平均線(2万8926円)を下回り方向性の見えにくい状況となっている。(ストック・データバンク 編集部)

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