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【市況】28日の香港市場概況:ハンセン0.1%安で4日ぶり反落、スポーツ用品は急伸

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

短縮取引となった週明け28日の香港市場は、主要58銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比19.92ポイント(0.07%)安の29268.30ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が14.88ポイント(0.14%)安の10863.57ポイントとそろって4日ぶりに反落した。売買代金は1015億9700万香港ドルとなっている(25日は1570億4900万香港ドル)。


指標発表を前に、様子見ムードが漂う流れ。香港では本日夕方、今年5月の貿易統計が発表される。中国本土では、30日に6月の製造業PMI(国家統計局などが集計)が公表される予定だ。PMIに関しては、5月実績からやや低下すると予想されている。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。中国政府の景気テコ入れ策に対する期待感が根強いほか、中国人民銀行(中央銀行)が資金供給スタンスを強めたことがプラス材料だ。人民銀は朝方、リバースレポ取引を通じ、3営業日連続で300億人民元の資金を市場に供給している。それ以前のオペでは、毎日の供給が100億人民元にとどまっていた。なお、最高レベル暴雨警報「黒色暴雨警告(Black Rainstorm Warning Signal)」の発令を受け、規定に基づき午前の取引を中止している。(亜州リサーチ編集部)


ハンセン指数の構成銘柄では、本土最大手行の中国工商銀行(1398/HK)が6.6%安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が2.1%安、ビールメーカー大手、百威亜太HD(バドワイザーAPAC:1876/HK)が1.8%安と下げが目立った。中国工商銀行は権利落ちだったため、株価調整後は0.2%安にとどまる。


セクター別では、石炭が急落。中国中煤能源(1898/HK)が7.8%安、エン州煤業(1171/HK)が6.8%安、中国神華能源(1088/HK)が3.2%安で引けた。国家発展改革委員会の担当者が26日、「国内石炭市況は7月以降に大幅下落する可能性がある」と発言したことも嫌気されている。


中国不動産セクターもさえない。雅居楽集団HD(アジャイル・グループ・ホールディングス:3383/HK)と中国恒大集団(3333/HK)がそろって1.7%安、世茂集団HD(シーマオ・グループ・ホールディングス:813/HK)と龍湖地産(960/HK)がそろって1.1%安と値を下げた。


半面、中国スポーツ用品セクターは高い。中国動向(3818/HK)が13.8%、李寧(2331/HK)が13.6%、特歩国際(1368/HK)が10.5%、安踏体育用品(ANTAスポーツ・プロダクツ:2020/HK)が5.4%、361度国際(1361/HK)が5.0%ずつ上昇した。李寧と特歩、安踏は上場来高値をそれぞれ更新している。李寧については、2021年6月中間期の純利益が前年同期比で2.6倍に膨らむとの見通しが材料視された。このほか、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が3.6%高。米向け輸出比率の大きい同社に関しては、米ナイキの好決算が好感されている。


中国発電セクターもしっかり。華潤電力HD(836/HK)が7.7%高、華能国際電力(902/HK)が3.7%高、華電国際電力(1071/HK)が3.5%高、中国電力国際発展(2380/HK)が2.4%高で取引を終えた。上述した石炭価格の下落見通しに加え、一般向け電気料金の引き上げ観測が手がかりになっている。


一方、本土市場は6日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.03%安の3606.37ポイントで取引を終了した。金融株が下げを主導する。資源・素材株の一角、不動産株、海運株なども売られた。半面、医薬品株は高い。ハイテク株、自動車株、発電株、農業関連株も買われた。

亜州リサーチ(株)

《FA》

 提供:フィスコ

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