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【注目】前週末25日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

マネフォ <日足> 「株探」多機能チャートより

■マネフォ <3994>  6,890円 (+180円、+2.7%)

 マネーフォワード <3994> が反発。同社は24日、グループ会社クラビスが提供する自動記帳サービス「STREAMED」の導入数が4月末日時点で3000会計事務所を突破し3014会計事務所になったと発表しており、これが好材料視された。「STREAMED」は、領収書や通帳をスキャンしてアップロードするだけで、AI-OCRとオペレーターが99.9%の精度でデータ化し、1営業日以内に仕訳データとして納品。現在使用している会計ソフトにそのまま取り込める紙証憑の自動記帳サービス。また、導入している会計事務所に対して行った顧客満足度調査では、93.2%がサービスに満足しているという結果になったとしている。

■INPEX <1605>  887円 (+22円、+2.5%)

 INPEX <1605> が4連騰、連日の年初来高値更新。ここ原油市況が騰勢を強めており、前日24日のWTI原油先物価格は続伸し終値ベースで1バレル=73ドル30セントまで上昇、18年10月以来約2年8ヵ月ぶりの高値水準に浮上した。これを背景に前日の米国株市場ではエクソンモービル <XOM> やシェブロン <CVX> などエネルギー関連株が買われており全体指数の上昇に貢献、東京市場でも原油価格と株価連動性が高い資源開発関連株の筆頭であるINPEXはその流れに乗る格好となった。

■ゼンショHD <7550>  2,904円 (+64円、+2.3%)

 ゼンショーホールディングス <7550> が反発。25日付の日本経済新聞朝刊で「日本政策投資銀行(DBJ)から約300億円を調達する」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、新型コロナウイルスのワクチン接種が進む地域で牛丼店やすし店の出店を増やす方針で、資金の大半を海外での出店加速に当てるという。報道に対して会社側では、「当社が発表したものではない。現時点で決定した事実はないが、25日開催の取締役会で決議されたら速やかに開示する」とコメントしている。

■IHI <7013>  2,712円 (+58円、+2.2%)

 IHI <7013> が3日ぶりに反発。25日、出光興産 <5019> と、出光興産徳山事業所(山口県周南市)における アンモニアサプライチェーンの構築に向けた検討に取り組むことで合意したと発表しており、これが好材料視された。今回の合意に基づき、徳山事業所の貯蔵施設・石油化学装置などの既存設備を活用し、同事業所のアンモニア輸入基地化、既設ナフサ分解炉などでのアンモニア混焼実証を検討するという。また、出光興産は海外からのブルー・グリーンアンモニアの輸入やコンビナート他近隣事業所へのアンモニア供給を検討するとしている。

■高圧ガス <4097>  658円 (+13円、+2.0%)

 高圧ガス工業 <4097> が続伸。24日の取引終了後、26年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表しており、最終年度に売上高1000億円(21年3月期769億700万円)、営業利益70億円(同41億8900万円)を目指すとしたことが好感されたようだ。

■象印 <7965>  1,724円 (+33円、+2.0%)

 象印マホービン <7965> が3日ぶりに反発。25日午前11時ごろ、ピジョン <7956> と共同で「ベビー用ステンレス製保温カップ」を開発し7月下旬に中国で発売すると発表しており、これが好感された。乳幼児向け製品の製造・販売にノウハウを持つピジョンと高品質・高機能な「ベビー用ステンレス製保温カップ」を共同開発・発売することで取り扱い店舗数を拡大し、中国におけるベビー市場での認知の向上を目指すとしている。

■アルバック <6728>  5,800円 (+110円、+1.9%)

 アルバック <6728> が反発。岩井コスモ証券は24日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は7000円に設定した。スパッタ装置(真空薄膜成膜装置)の引き合いが強く、来期以降も「半導体・電子」を中心に力強い受注が続く見通し。特に、半導体用スパッタ装置は新製品がロジック向けEUVプロセスで採用が拡大。今後、更なる伸びが期待できるとみている。21年6月期の連結営業利益は前期比約3%増の165億円の見通しだが、22年6月期の同利益は今期推定比約45%増の240億円を見込んでいる。

■ブシロード <7803>  2,890円 (+51円、+1.8%)

 ブシロード <7803> [東証M]が3日ぶり反発。24日の取引終了後、従来未定としていた21年6月期(11ヵ月の変則決算)の連結営業利益について2億円と発表しており、今期から決算期が変更されているものの、前期までの同利益水準と比べ大きく落ち込む見通しとなった。ただ、直近の四半期決算で業績悪は想定されていただけに、アク抜け感から買いが入ったようだ。新型コロナウイルス感染拡大などにより、プロレスの興行や音楽ライブ、イベントの延期や中止、販売店の休業などが響いた。また、コンテンツ制作などの生産販売スケジュールも影響を受けた。

■ニチコン <6996>  1,202円 (+18円、+1.5%)

 ニチコン <6996> が4日続伸と上げ足を強め、1200円台に復帰した。アルミ電解コンデンサー大手で、電子機器用のほか電気自動車(EV)用コンデンサーなども手掛ける。世界的な自動車販売の好調を背景に車載向けが伸び、22年3月期営業利益が前期比2.5倍の40億円予想と急回復が見込まれている。先週22日には、世界初となるフィルム型ペロブスカイト太陽電池を活用したメンテナンスフリー電子棚札システムを開発したことを発表、これも株高を後押ししている。

■オキサイド <6521>  8,980円 (+130円、+1.5%)

 オキサイド <6521> [東証M]が反発。24日の取引終了後、デンマークのNKTフォトニクス社(ビルケロッド)と共同で開発した紫外(UV)フェムト秒レーザ「OneFive ORIGAMI03XP-3P」の国内販売を6月30日に開始すると発表しており、これが好感された。新製品は、オキサイドとNKT社との業務提携による超短パルスUVレーザ開発の製品化第1弾。NKT社製の赤外フェムト秒レーザ「ORIGAMI」とオキサイド製の「高信頼性波長変換モジュール」を搭載し、赤外、可視、紫外の3波長を同一レーザヘッドから出力し、パソコン制御での波長選択が可能なことが特徴。有機ELやマイクロLEDなどのディスプレー製造プロセスや電子バイス用フレキシブルプリント基板加工、ステントなど医療用デバイスの製造などさまざまなな分野での微細加工用レーザとしての応用が期待できるとしている。なお、新製品が今後3年間の業績に与える影響は軽微としている。

■アンリツ <6754>  2,054円 (+26円、+1.3%)

 アンリツ <6754> が続伸。同社は25日、独dSPACE(ディースペース)社とコネクテッドカー向けの次世代型自動車アプリケーションの開発に向けて協業すると発表した。これに伴い、モバイル関連見本市「MWC」で共同展示を実施し、5G対応車載機アプリケーション試験のデモンストレーションを行う。

■ディーエヌエ <2432>  2,306円 (+29円、+1.3%)

 ディー・エヌ・エー <2432> が4日続伸。同社は24日、第一生命ホールディングス <8750> とデジタルトランスフォーメーション(DX)による新たな顧客体験の共創を目的に業務提携契約を締結したと発表しており、これが好感された。取り組みの第1弾として、コミュニティサービス「ハレトケ」と、健康的なダイエットをサポートするアプリ「カラダモ」の2つの女性向けサービスを21年秋に提供開始する予定で、300万人規模の利用を目指すという。また、商品・サービスの開発やマーケティングなどにおけるノウハウ・人財交流を行うことで、事業基盤の強化や企業価値の向上を目指すとしている。

■コマツ <6301>  2,825.5円 (+34.5円、+1.2%)

 コマツ <6301> が3日ぶりに反発。米バイデン政権が24日、1兆ドル(約111兆円)規模のインフラ投資法案で超党派の上院議員と合意したことが明らかになった。道路や橋、鉄道などのインフラに加え、電気自動車(EV)の充電拠点拡充などを進める。全体の規模は8年間で1兆2090億ドルになるという。これを受け、24日のニューヨーク株式市場では、建機大手のキャタピラー <CAT> の株価が上昇。東京市場では、コマツに見直し買いが流入した。

※25日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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