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【市況】<マ-ケット日報> 2021年6月22日

 22日の市場は日経平均が5日ぶりに大幅反発。終値は前日比873円高の2万8884円だった。前日の米国株が大幅高となった流れを受けて寄り付きから500円近く上げるスタートに。その後も売り方の買い戻しを交えて上げ幅を拡大。日本も米国も利上げ前倒しに過剰に反応し売り過ぎていたようである。東証1部上場全銘柄で算出する指数トピックスは早くも25日、75日の両方の移動平均線上を回復。昨日の下げも埋めて全体としては早々に底打ち感を出している。

 昨日の米国市場は前週末に売り込み過ぎた反動からダウ平均は6日ぶりに大幅反発した。FRBの利上げ前倒しを受けて株式は売られていたが、それだけ景気回復力が強いことの裏返しで、週明けの米国市場は改めてファンダメンタルズを評価する買い戻しが殺到した。FRB議長が足元のインフレは一時的との見方を示したことも買い安心感を誘ったようである。米国では金利、為替なども落ち着き、緩やかに商品相場が上がるなど平時を取り戻しつつある。

 さて、東京市場は震源地となった米国市場の急反発で安堵したのか本日は大幅な戻りを演じ目先の底打ち感を強めている。概念的には市場が金融相場から業績相場へ移行する過渡期的現象として前向きに捉える雰囲気もある。本日の戻りで日経平均は25日移動平均線(2万8794円)を超え短期トレンドを回復。5月安値に対する2番底形成という流れに入りつつある。(ストック・データバンク 編集部)

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