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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 改めて2万9000円水準での底固めの動きに


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 29130 +130 (+0.44%)
TOPIX先物 1967.0 +4.5 (+0.22%)
シカゴ先物 29125 +125
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 17日の米国市場ではNYダウ、S&P500が下落する一方で、ナスダックは上昇。米新規失業保険申請件数は前週比3万7000件増と予想外の増加となったほか、6月のフィラデルフィア連銀業況指数も予想を下回ったことが嫌気され、景気敏感株を中心に利益確定の動きが強まった。半面、長期金利は1.50%に低下しており、大型テック株の一角や半導体株などはリバランスに伴う買いが向かう格好。S&P業種別指数は半導体・同製造装置、ソフトウエア・サービス、小売が上昇する一方、銀行、エネルギー、保険が下落した。

 シカゴ先物清算値は日中大阪比125円高の2万9125円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比40円高の2万9040円で始まると、その後は2万9050円~2万9100円辺りでの保ち合いを継続。米国市場の取引開始後に軟化し、2万8940円まで下落する場面も見られたものの、引けにかけての切り返しにより一時2万9160円まで上昇幅を広げ、2万9130円で取引を終えた。

 米国では予想を下回る経済指標の結果を受けて長期金利は低下しており、この流れから景気敏感株売りに対してハイテク株買いのローテーションとなった。これを受けて本日の日経225先物は買い先行で始まると見られ、改めて2万9000円水準での底固めの動きに向かわせよう。

 VIX指数は17.75と前日の18.15から低下しており、テクニカル面では25日移動平均線、75日線に上値を抑えられる形。NT倍率は先物中心限月で14.77倍に低下しており、直近安値水準に接近。そのため、ボトム水準からの上昇を見せてくるかが注目される。また、ここ数日はクレディスイスからCTAと観測されるショートの商いが続いていることから、2万9000円水準での底固めからショートカバーに向かうかも注目しておきたいところだ。昨日の日経平均株価は一時400円を超える下落場面があったものの、東証1部の売買高は10億株を下回る薄商いのため、指数インパクトの大きい値がさ株の一角の下落影響が大きかった。引き続き商いは膨らみづらい需給状況のなか、先物主導によるインデックス売買に振らされやすい環境であることは認識しておきたい。

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