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【市況】概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は3日ぶりに反落、MOEX指数が前日14日に過去最高値

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 130091.08 -0.09%
15日のブラジル株式市場は小反落。主要指標のボベスパ指数は前日比116.88ポイント安(-0.09%)の130091.08で取引を終了した。130435.5から129304.1まで下落した。

中盤は下げ幅を拡大させる場面もあったが、その後は前日の終値近辺まで回復した。米連邦公開市場委員会(FOMC)結果の発表を控え、様子見ムードが強まっている。また、ボベスパ指数が過去最高値水準で推移しており、過熱感から利益確定売り圧力も高まった。一方、経済指標の改善などが引き続き指数をサポートした。

【ロシア】MICEX指数 3822.40 -0.98%
15日のロシア株式市場は3日ぶりに反落。主要指標のMOEX指数は前日比37.78ポイント安(-0.98%)の3822.40で取引を終了した。3865.20から3819.64まで下落した。

終始プラス圏で推移し、終盤に上げ幅を拡大させた。MOEX指数が前日14日に過去最高値(終値ベース)を更新しており、過熱感から利益確定売りが優勢となった。また、国内での新型コロナウイルス感染が引き続き厳しい状況に置かれていることも圧迫材料となった。一方、指数の下値は限定的。原油価格の上昇が指数を下支えした。なお、取引終了後に発表された1-3月期の国内総生産(GDP、速報値)上昇率はマイナス0.7%となり、前期と予想のマイナス1.0%を下回った。

【インド】SENSEX指数 52773.05 +0.42%
15日のインドSENSEX指数は4日続伸。前日比221.52ポイント高(+0.42%)の52773.05、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同57.40ポイント高(+0.36%)の15869.25で取引を終えた。

高く寄り付いた後は狭いレンジでもみ合った。経済活動の再開が順調に進んでいることが好感された。野村インターナショナルがまとめた6月13日まで1週間のインドビジネス再開指数(NIBRI)は前週の67.9から76.0まで大幅に改善した。また、外国人投資家(FII)が買い越しに転じたことも指数をサポートした。

【中国本土】上海総合指数 3556.56 -0.92%
休場明け15日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前営業日比33.19ポイント安(-0.92%)の3556.56ポイントと続落した。約3週ぶりの安値水準に落ち込んでいる。

対外関係の悪化が不安視される流れ。ウイグルの人権侵害問題や台湾海峡の安定などを盛り込んだ先進7カ国首脳会議(G7サミット)の共同宣言を受け、中国政府は「内政干渉」としてG7を批判した。指標発表も気がかり。中国国内ではあす16日、5月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産など)が発表される。伸び率はそれぞれ4月実績から鈍化するとの見通しだ。

《CS》

 提供:フィスコ

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