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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 75日線を支持線に2万9000円~2万9500円のレンジに移行


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 29240 +100 (+0.34%)
TOPIX先物 1963.0 +5.0 (+0.25%)
シカゴ先物 29235 +95
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 14日の米国市場ではNYダウが下落する一方、S&P500、ナスダックは上昇。引き続き米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えたポジション調整と見られる動きにより、景気敏感株を中心に利益確定の売りが優勢となった。一方で、長期金利は1.5%を下回って推移。大型テック株やハイテク株などへの買い戻しが優勢となり、ナスダックは終値ベースで最高値を更新。S&P業種別指数はテクノロジー・ハード・機器、半導体・同製造装置、メディアが上昇。一方で、銀行、素材、耐久消費財・アパレルが下落している。

 シカゴ先物清算値は日中大阪比95円高の2万9235円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比10円高の2万9150円で始まり、その後は2万9090円~2万9180円辺りでの保ち合いが続いた。しかし、引けにかけて保ち合いレンジを突破すると、一時2万9270円まで上昇幅を広げる場面も見られ、2万9240円で取引を終えている。

 本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、買い先行で始まることになり、抵抗線である75日移動平均線を明確に上放れてくることになりそうだ。そのため、75日線を支持線に2万9000円~2万9500円のレンジに移行することが見込まれる。足元で上値を抑えられていた75日線を上放れてくることにより、ショートカバーを誘い込みやすい面もありそうだ。

 また、長期金利は1.49%と上昇しているが、1.50%を下回っての推移であるほか、VIX指数は16.39と前日の15.65からは上昇しているが、依然としてボトム圏での推移である。基本的にはFOMC待ちとなり、買い一巡後はこう着感を強めてくる可能性は高そうだが、2万9000円を固める形での押し目買い意欲は強そうだ。なお、NT倍率は先物中心限月で上値抵抗として意識されている25日線を若干上回ってきており、NTロングのポジションを取りに行く動きも強まりやすいだろう。

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