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【通貨】来週の為替相場見通し=FOMCを受けた米金利動向に注目

米ドル/円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより
 来週のドル円相場は、15~16日にかけて開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受けた米長期金利の動向が注目点となる。予想レンジは1ドル=108円50銭~110円30銭。

 10日に発表された米5月消費者物価指数(CPI)は前年同月比5.0%上昇と市場予想(4.7%程度の上昇)を上回ったにも関わらず、同日には米長期金利が一時1.43%台と約3カ月ぶりの水準まで低下した。これまで米連邦準備理事会(FRB)が指摘してきた「物価上昇は一過性」との評価が市場参加者の間にも定着してきており、FOMCでは現行の緩和政策が維持されるとの見方が多い。ただ、テーパリング(量的緩和の段階的縮小)についての議論は行われるとみられ、パウエルFRB議長の会見が注目される。

 このほかの重要イベントとしては、14日にユーロ圏4月鉱工業生産、15日に米5月小売売上高と米5月卸売物価指数(PPI)、16日に米5月住宅着工件数、17日に米6月フィラデルフィア連銀製造業景気指数と米新規失業保険申請件数(前週分)、18日に日本のCPIが発表される予定となっている。また、17~18日にかけては日銀金融政策決定会合が開かれる。

出所:MINKABU PRESS

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