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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

シンバイオ <日足> 「株探」多機能チャートより

■シンバイオ <4582>  2,118円 (-173円、-7.6%)

 シンバイオ製薬 <4582> [JQG]が続急落。9日の取引終了後、東京証券取引所と日本証券金融が10日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施すると発表しており、信用規制による人気離散を警戒する売りが優勢となった。東証は委託保証金率を現行の30%以上から50%以上へ、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%から50%へ引き上げている。

■エーザイ <4523>  10,000円 (-755円、-7.0%)

 東証1部の下落率3位。エーザイ <4523> が急反落。同社は米国の独立系バイオ企業大手バイオジェン <BIIB> とアルツハイマー型認知症治療薬「アデュカヌマブ」の共同開発を進めているが、今週7日に、米食品医薬品局(FDA)が同治療薬についての承認申請を認めることを発表、これを受けて株価は前日9日まで2営業日連続のストップ高で合計3000円あまりの上昇となった。上昇率にして39%。10日は、制限値幅について、上限のみ通常の4倍(3000円から12000円に変更)にすることを東証が発表しているが、利食い圧力も顕在化しあっさりと寄り付いた。

■Rフィールド <2910>  1,519円 (-68円、-4.3%)

 ロック・フィールド <2910> が大幅反落。9日の取引終了後、22年4月期の連結業績予想を発表し、営業利益を前期比2.4%減の10億8100万円と小幅ながらも減益見通しとしたことから、これを嫌気した売りが出たようだ。前期は店舗の営業再開にあわせて社内サプライチェーンを通じたコストコントロールを継続し、営業2.3倍増益と急回復したこともあり、今期は小幅ながら減益となる見通し。一方、今期の売上高見通しは既存店の売り上げなどが寄与し、同3.7%増の453億8200万円と増加する見込み。

■日ハム <2282>  4,365円 (-160円、-3.5%)

 日本ハム <2282> が大幅安。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は9日、同社株のレーティングを「オーバーウエイト」から「ニュートラル」に引き下げた。目標株価は5400円から4800円に見直した。同社が先月14日に発表した「中期経営計画2023」では、同証券が想定していた以上に構造改革に伴う先行投資負担が重くなることが確認された。また、短期的にも国産鶏肉価格の上昇一巡や原材料・飼料コスト上昇により利益モメンタムのピークアウトが想定されるため、株価のアップサイドは限定的とみている。

■ルネサス <6723>  1,183円 (-28円、-2.3%)

 ルネサスエレクトロニクス <6723> が反落。先月28日に発表した、国内外での公募増資と株式売り出しの発行・売り出し価格は9日取引終了後に1174円で決まった。これを受け、10日は同価格にサヤ寄せする動きもあり軟調な値動きとなった。

※10日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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