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【市況】米国株見通し:下げ渋りか、来週のFOMCを見極めへ

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

(14時50分現在)

S&P500先物      4,221.62(+3.12)
ナスダック100先物  13,819.50(+5.25)


グローベックス米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は小幅高、NYダウ先物は30ドル高。NY原油先物(WTI)は下げ渋り、本日の米株式市場は買い先行となりそうだ。


9日の取引で主要3指数は下落。ナスダックは4日ぶりにマイナスへ転じ、3日続落のダウは152ドル安の34447ドルで取引を終えた。10年債利回りが持ち直したことで株買いが縮小し、ハイテク株を中心に売りが強まる場面もあった。一方、10日の消費者物価指数(CPI)は前回を上回る高水準が予想され、連邦準備制度理事会(FRB)による資産買入れの段階的縮小(テーパリング)への観測が根強い。この日は調整の売りが強まり、指数を押し下げた。


本日は下げ渋りか。前週までの強気相場で、調整売りが出やすい地合いに変わりはなさそうだ。今晩発表の新規失業保険申請件数は前回から減少し、雇用情勢の改善が示される見通し。注目のCPIは前年比+4.7%で前回の同+4.2%を上回ると予想され、FRBの緩和縮小に思惑が広がれば長期金利が強含み株売り優勢となる可能性があろう。ただ、15-16日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)を見極める展開となり、金利高が抑制され指数の下げは小幅にとどまるとみる。

《TY》

 提供:フィスコ

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