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【市況】米国株見通し:伸び悩みか、長期金利の下げ渋りで

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

(14時50分現在)

S&P500先物      4,220.88(-7.37)
ナスダック100先物  13,733.25(-33.50)


グローベックス米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は軟調。NYダウ先物は30ドル安、NY原油先物(WTI)は失速し、本日の米株式市場は売り先行となりそうだ。


4日の取引で主要3指数は反発。前日の取引で6日ぶりに下げたダウは再びプラスに転じ、179ドル高の34756ドルで引けた。この日注目された雇用統計は、失業率の低下や平均時給の伸びが示された。ただ、非農業部門雇用者数は強い内容となったものの、予想を下回ったことが嫌気され、連邦準備制度理事会(FRB)による資産買入れの段階的縮小(テーパリング)期待は後退。米10年債利回りの低下を手がかりに株買いが強まり、指数を押し上げた。


本日は上げ渋りか。重要イベントが予定されておらず、材料難のなか方向感の乏しい展開となりそうだ。FRBの緩和的な金融政策の長期化が見込まれ、長期金利の上昇が抑えられれば株買いに振れやすい。ただ、今週発表される消費者物価指数は強い内容が予想され、雇用統計を受けた金利安の一服で目先のハイテク株買いは限定的に。また、本日発表された中国の貿易統計で輸出入が想定を下回り、関連銘柄は買いづらく指数の伸びを抑制する要因となろう。

《TY》

 提供:フィスコ

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