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【材料】<注目銘柄>=酒井重、世界的な公共投資拡大が追い風

酒井重 <日足> 「株探」多機能チャートより
 酒井重工業<6358>に注目したい。道路舗装機械の製造・販売を手掛ける同社の業績は回復基調にある。5月13日に発表した21年3月期の連結営業利益は前の期比26.9%減の7億100万円だったが、1~3月期は2億9800万円と前年同期の4600万円の赤字から黒字転換を果たした。国内向け売上高は、堅調な公共工事執行を背景に底堅く推移したほか、北米やアジア向け売上高は需要の底入れを背景に回復している。この状況を踏まえて、会社側は2日に中期経営計画を打ち出した。24年3月期の営業利益は20億円、最終年度の26年3月期は31億円と高成長を目指す。また、自社株買いも含めて株主還元策も充実させる予定だ。

 株価は、中期経営計画を評価するかたちで底値圏から切り返し、年初来高値近辺で推移している。ただ、PBRは0.4倍台、配当利回りは5%台と依然割安水準。今後、新型コロナウイルスの影響による景気落ち込みを防ぐための世界的な公共投資拡大の波にも乗り、先行き2500円乗せから一段高が見込める。(れい)

出所:MINKABU PRESS

最終更新日:2021年06月04日 10時14分

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