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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:野村マイクロ、フェローテク、MTG

フェローテク <日足> 「株探」多機能チャートより
■タチエス <7239>  1,324円  +159 円 (+13.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 26日に業績修正を発表。「非開示だった今期経常は黒字浮上、未定だった配当は57.1円増配」が好感された。
 タチエス <7239> が5月26日大引け後(17:00)に業績・配当修正を発表。非開示だった22年3月期の業績予想は連結経常損益が18億円の黒字(前期は72.7億円の赤字)に浮上する見通しと発表した。
  ⇒⇒タチエスの詳しい業績推移表を見る

■野村マイクロ <6254>  4,050円  +380 円 (+10.4%)  11:30現在
 野村マイクロ・サイエンス<6254>が大幅続伸している。26日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、6月2日付けで東証2部から東証1部へ指定されることになったと発表しており、TOPIX連動ファンドなどによる買い需要を先取りする形で買いが入っている。同社は半導体や液晶・有機ELパネルや医薬品などの生産に欠かすことのできない「超純水」の製造装置大手。22年3月期連結業績予想は、売上高315億円(前期比3.8%増)、経常利益35億9700万円(同1.1%減)を見込んでいる。

■ミツバ <7280>  916円  +80 円 (+9.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 ミツバ<7280>が全般軟調地合いに逆行し連日の大幅高、年初来高値を更新した。ワイパーモーターなどを強みとする自動車電装品メーカーで、主要取引先はホンダ<7267>で売り上げ全体の半分近くを占めている。22年3月期営業利益は前期比76%増益を見込むなど業績が急拡大していることに加え、PERは依然として5倍台と割安感が際立つ。自動車部品業界再編の動きが活発化するなか、株価水準訂正に向けた思惑が急浮上している。

■IJTT <7315>  783円  +46 円 (+6.2%)  11:30現在
 IJTT<7315>が自動車部品株人気に乗り鮮烈な上昇トレンドを形成している。きょうは54円高の791円まで買われる展開で4連騰、新値街道を走っている。株価は今月に入ってから40%以上も水準を切り上げたが、PERはそれでも6倍台にとどまり、PBRも0.5倍前後と会社解散価値の半値水準まで回復したに過ぎない。いすゞ系自動車部品メーカーで、トヨタ自動車<7203>との資本提携に伴い業容拡大やグループ再編に向けた思惑が株価を強く刺激している。電動駆動システムの開発を進捗させ電気自動車(EV)シフトの動きにも対応している。足もとの業績も急回復歩調にあり22年3月期は営業利益段階で前期比5.7倍の73億円を予想するが、一段の上振れの可能性も指摘されている。

■フェローテク <6890>  2,437円  +131 円 (+5.7%)  11:30現在
 フェローテックホールディングス<6890>は4日続伸。26日の取引終了後、中国子会社が中国華南地区における半導体やFPD製造装置部品の精密再生洗浄事業の拡大を目的に広東省広州市に新会社を設立し、1月に新工場を建設着工していると発表しており、これが材料視されている。今回の工場新設により、事業の更なる市場シェア拡大と収益力の向上を見込む。あわせて、あす28日に新中期経営計画を発表することも明らかにした。

■MTG <7806>  1,707円  +84 円 (+5.2%)  11:30現在
 MTG<7806>が大幅高で3日続伸している。26日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視されている。上限を50万株(発行済み株数の1.26%)、または10億円としており、取得期間は5月27日から9月30日まで。資本効率の向上及び株主還元の充実を図ることが目的としている。

■六甲バター <2266>  1,549円  +68 円 (+4.6%)  11:30現在
 六甲バター<2266>が高い。26日の取引終了後、21年12月期上期(1~6月)の単独業績予想について、純利益を5億4000万円から20億2000万円(前年同期比5.9倍)に大幅上方修正しており、これが好感されているようだ。兵庫県からの補助金収入や遊休地の譲渡に伴う固定資産売却益14億8700万円を計上することが要因。なお、通期の業績見通しは、下期積み輸入チーズ原料の価格変動や為替推移の影響、加えて稲美工場(兵庫県稲美町)の一部解体費用の算定など、変動要因を精査中であることから予想は据え置かれている。

■リソー教育 <4714>  311円  +9 円 (+3.0%)  11:30現在
 リソー教育<4714>が戻り足を強めている。ここジリ高歩調にあったがきょうは上げ幅を拡大し25日移動平均線を足場に上放れる展開。5日・25日移動平均線のゴールデンクロスも達成している。首都圏を地盤に個別指導塾を展開し、幼児教育分野にも力を入れている。ここ生徒数の拡大が続き業績も回復歩調にあるが、26日取引終了後、これまで未定だった22年2月期の年間配当について、前期実績の9円50銭に対し2円50銭の増配となる12円とすることを発表、これを好感する買いを呼び込んでいる。前日終値換算で3.97%と4%近い高配当利回りとなる。なお、既に4月7日に発表済みの今期営業利益については前期比2.5倍の25億1000万円を計画している。

■IHI <7013>  2,620円  +16 円 (+0.6%)  11:30現在
 IHI<7013>が5日続伸している。この日、小型モジュール原子炉(SMR)の開発を行う米ニュースケール・パワー社(オレゴン州)に日揮ホールディングス<1963>とともに出資すると発表しており、これが好材料視されている。SMRは、原子炉1基ごとの出力を小さくすることで原子炉の冷却を容易にし、安全性を高めた原子炉。ニュースケールのSMRは既に商業化に向けた検討が進められており、IHIは主要機器の供給やエンジニアリングを通して事業の中核を担う計画としている。

■トランス・コスモス <9715>  3,015円  +17 円 (+0.6%)  11:30現在
 トランス・コスモス<9715>が反発している。午前11時ごろ、全国自治体で実施されている一般向け新型コロナワクチン接種の接種予約システムと、各接種会場で記載が必要となる予診票を事前にオンラインで作成できるチャットボットサービス「DEC Bot for Government」をパッケージにして提供すると発表しており、これが好材料視されている。一般向け新型コロナワクチン集団接種会場では、予診票を手書きで記入するため記載ミスや問い合わせ対応などで混雑が予想され、自治体職員への負担が懸念されることから、同サービスを導入することで、オンライン予約だけではなく、予診票の事前作成も可能になるとしている。住民は集団接種会場で、Webフォーム入力後に発行されるQRコードを使って予診票を印刷するだけでよく、接種会場での3密回避と自治体職員の負担軽減に貢献するという。

■千代田化工建設 <6366>  388円  +1 円 (+0.3%)  11:30現在
 千代田化工建設<6366>が反発している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「三菱商事と千代田化工建設は、大型プラントや産業設備のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する事業に参入した」と報じられており、これが好材料視されている。記事によると、ノルウェーの大手石油会社傘下のソフトウェア会社コグナイトとも提携し、コグナイトの有するソフトを活用して運営効率の改善につなげるという。新たな事業への参入による業績への貢献が期待されているようだ。

■スルガ銀行 <8358>  363円  -9 円 (-2.4%)  11:30現在
 スルガ銀行<8358>が5日続落している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「家電量販大手のノジマとスルガ銀行が資本・業務提携の解消に向けた協議を始めることが26日、わかった」と報じられており、これが売り材料視されている。記事によると、経営再建手法を巡る対立が激化し、ノジマ<7419>が協議を申し入れたという。報道に対してノジマは、「当社が発表したものではない。資本業務提携に関する合意書に基づき、当社が協議を申し入れたことは事実であり、今後協議の場を設けることを予定しているが、現時点で決定した事実はない」とのコメントを発表。また、スルガ銀行も同様のコメントを発表している。

■ソフトバンクグループ <9984>  8,155円  -119 円 (-1.4%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>は売り買い交錯もやや売りに押される展開を強いられている。株価は今月11日に大陰線を引いて以降、大きく下落する展開を余儀なくされており、今月上旬は1万円台にあった株価も足もと8000円近辺まで水準を切り下げている。「きょう大引け時点でMSCIの指数見直しに伴う売り圧力が約2000億円規模で発生する」(ネット証券アナリスト)とみられている。株価は11日以降の急落でこれを織り込んできたが、「きょうは、先に売り込んだ裁定業者が買い向かうことが予想され一段の急落はないと思われるが、場中にリバウンドに先回りした買いを入れるのは危険。とりあえずきょうの取引終了までは手が出しにくい」(同)との見方を示していた。なお、ソフトバンクの売買代金は10時過ぎ現在で400億円を超え全市場を通じ断トツとなっている。

■日本テレホン <9425>  486円  +80 円 (+19.7%) ストップ高   11:30現在
 日本テレホン<9425>がストップ高の486円に買われている。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「総務省は格安スマートフォン事業者が携帯電話大手に支払う通話回線の利用料について、大手に情報開示を求める制度を検討する」と報じられており、情報開示が利用料交渉にプラスに働くとの思惑から買われているようだ。記事によると、通話回線は相対契約で貸出料が決まっているが、標準的な利用料の開示により、適正な交渉を促すのが狙いという。

■日本アビオニクス <6946>  3,530円  +465 円 (+15.2%) 一時ストップ高   11:30現在
 日本アビオニクス<6946>がカイ気配スタートで一気に水準を切り上げてきた。同社はNEC系の防衛・産業用機器メーカー大手で、足もとの業績は赤外線機器や5G関連機器需要の獲得が進み急速に拡大基調にある。26日取引終了後に発表した21年3月期の営業利益は13億6300万円(前の期実績は8300万円)と急変貌を果たし、続く22年3月期も前期比14%増の15億5000万円を見込んでいる。これがポジティブサプライズとなり高水準の買いを呼び込む形となった。

●ストップ高銘柄
 ランシステム <3326>  778円  +100 円 (+14.8%) ストップ高   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

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