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【市況】NY株式:NYダウ81ドル安、最高値圏では売り圧力も

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

米国株式市場は反落。ダウ平均は81.52ドル安の34312.46ドル、ナスダックは3.99ポイント安の13657.18で取引を終了した。新型コロナワクチンの普及による経済活動の正常化への期待から寄り付き後、上昇。経済再開で恩恵を受ける銘柄や、長期金利が1.6%を下回って推移していることを受け、ハイテク株にも買いが入った。ただ、取引開始後に発表された5月の消費者信頼感指数と4月の新築住宅販売件数が市場予想を下回ると買いの勢いは鈍った。ダウは高値圏では利益確定の売りも出やすく、ナスダックは前日の終値近辺でもみ合う展開となった。セクター別では、耐久消費財・アパレルが買われた一方で、エネルギーや銀行が売られた。

バイオ医薬のモデルナ(MRNA)は、新型コロナワクチンが10代の若者に対しても極めて有効であることが示されたとして、食品医薬品局(FDA)に使用許可を申請することを明らかにし、上昇。新型コロナワクチンの普及で旅行・レジャーを楽しむ人が増えるとの見方から、ロイヤル・カリビアン・クルーズ(RCL)などのクルーズ会社が上昇したほか、ボーイング(BA)、ウォルト・ディズニー(DIS)も上昇した。長期金利の低下でゴールドマン・サックス(GS)など銀行株は軟調だった。

連邦準備制度理事会(FRB)のクラリダ副議長は、インフレが高進しても、景気回復を維持しながら対処できるとの考えを示した。また、アメリカ経済の見通しは極めて良好であり、成長率が7%に達する可能性もあり得ると述べた。





Horiko Capital Management LLC

《FA》

 提供:フィスコ

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