【市況】【↑】日経平均 大引け｜ 4日続伸、米株高に追随し半導体関連などが買われる (5月25日)

日経平均株価
始値　　28516.99
高値　　28576.97(10:05)
安値　　28443.74(09:03)
大引け　28553.98(前日比 +189.37 、 +0.67％ )

売買高　　9億9296万株 (東証1部概算)
売買代金　2兆2039億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

　１．日経平均は4日続伸、終始堅調ながら上値の重さ意識
　２．ビットコイン価格の反発受け市場心理改善し米株高に追随
　３．新型コロナ感染拡大への警戒感で様子見ムードが強い展開
　４．値下がり銘柄数が1400超と値上がり数を大幅に上回る
　５．半導体関連や鉄鋼株など買われ、前日急騰の海運株は軟調

■東京市場概況

　前日の米国市場では、NYダウは前週末比186ドル高と3日続伸した。米長期金利が低下したほか、ビットコインが値を上げたことが好感された。

　東京市場では、買い優勢で始まり日経平均株価はプラス圏で終始強調展開をみせた。ただ、2万8000円台半ばは売り圧力も意識され上げ幅は限られた。

　25日の東京市場は、終始堅調な地合い。前日まで日経平均が3日続伸していたことで、目先筋の利益確定の動きを誘発し上値を重くしたが、売り物はきょうの高値圏でほぼ吸収した。前日の米国株市場では、ここ急落していたビットコイン価格が反発したことなどを受け主要株指数が揃って上昇、米長期金利の低下もハイテク株に追い風となり、その地合いを東京市場も引き継ぐ格好となった。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大が警戒されるなか様子見ムードが強く商いは盛り上がりを欠いたほか、取引時間中の値動きは130円あまりにとどまり、今年最少となった。値下がり銘柄数は1400を超え、値上がり銘柄数を大幅に上回った。業種別では半導体関連や鉄鋼、非鉄などの市況関連株が高く、前日に急騰した海運株や、紙パ、水産株などが安かった。

　個別では、売買代金トップの任天堂<7974>が大きく上値を追ったほか、東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>など半導体関連株も軒並み高。マネックスグループ<8698>が物色人気で値上がり率トップとなり、リクルートホールディングス<6098>も上昇した。ＲＰＡホールディングス<6572>が急伸、日本ケミコン<6997>、クロス・マーケティンググループ<3675>なども値を飛ばした。
　半面、ＨＯＹＡ<7741>が軟調だったほか、日本郵船<9101>、商船三井<9104>なども利食われた。ニトリホールディングス<9843>が売りに押され、ＮＥＣ<6701>も冴えない。曙ブレーキ工業<7238>が大幅安となり、エイチ・ツー・オー　リテイリング<8242>、日本調剤<3341>なども大きく値を下げた。丹青社<9743>の下げも目立った。
　日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、ファストリ <9983> 、アドテスト <6857> 、エムスリー <2413> 、信越化 <4063> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約96円。
　日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は塩野義 <4507> 、ネクソン <3659> 、ＴＤＫ <6762> 、中外薬 <4519> 、日ハム <2282> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約14円。

　東証33業種のうち上昇は19業種。上昇率の上位5業種は(1)証券商品先物、(2)その他製品、(3)鉄鋼、(4)電気機器、(5)非鉄金属。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)パルプ・紙、(3)水産・農林業、(4)空運業、(5)倉庫運輸関連。

■個別材料株

△アートＳＨＤ <3663> [東証２]
　6月末を基準日に1→4の株式分割を実施。
△リミックス <3825> [東証２]
　子会社がＮＦＴ関連事業に参入。
△エネチェンジ <4169> [東証Ｍ]
　21年12月期売上高を増額し過去最高に。
△カイノス <4556> [ＪＱ]
　「新型コロナ検査試薬を3種類同時に発売」と報道。
△日本ラッド <4736> [ＪＱ]
　ワクチン接種予約対応の無人電話予約システムを開発。
△アライドアキ <6081> [東証Ｍ]
　自社のファンを手軽に知ることができる定額制新サービスを開発。
△浜井産 <6131> [東証２]
　25万株を上限とする自社株買いを実施。
△京写 <6837> [ＪＱ]
　メイコー <6787> [ＪＱ]と資本業務提携。
△テイン <7217> [ＪＱ]
　6月30日付で125万2250株を消却。
△アルメディオ <7859> [東証２]
　ＣＮＦ複合樹脂材料のサンプル提供開始。

▼フジタコーポ <3370> [ＪＱ]
　今期の営業損益予想黒字転換も材料出尽くし。
▼ニトリＨＤ <9843>
　5月既存店売上高が2ヵ月ぶり前年を下回る。


　東証1部の値上がり率上位10傑は(1)マネックスＧ <8698> 、(2)ＲＰＡ <6572> 、(3)芝浦 <6590> 、(4)恵和 <4251> 、(5)スタティアＨ <3393> 、(6)日ケミコン <6997> 、(7)リズム <7769> 、(8)レノバ <9519> 、(9)クロスマーケ <3675> 、(10)京都銀 <8369> 。
　値下がり率上位10傑は(1)ランド <8918> 、(2)ブレーキ <7238> 、(3)東海ソフト <4430> 、(4)スタ・アリス <2305> 、(5)日本調剤 <3341> 、(6)Ｈ２Ｏリテイ <8242> 、(7)丹青社 <9743> 、(8)サイバーリン <3683> 、(9)特種東海 <3708> 、(10)アルコニクス <3036> 。

【大引け】

　日経平均は前日比189.37円(0.67％)高の2万8553.98円。ＴＯＰＩＸは前日比6.48(0.34％)高の1919.52。出来高は概算で9億9296万株。東証1部の値上がり銘柄数は698、値下がり銘柄数は1417となった。日経ジャスダック平均は3874.18円(17.64円高)。

［2021年5月25日］


株探ニュース