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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

ITbook <日足> 「株探」多機能チャートより

■ITbook <1447>  447円 (+80円、+21.8%) ストップ高

 ITbookホールディングス <1447> [東証M]がストップ高。17日の取引終了後に発表した22年3月期の連結業績予想で、売上高276億4900万円(前期比21.1%増)、営業利益4億3400万円(同2.8倍)、最終利益1億5600万円(同黒字転換)と大幅増益を見込むことが好感された。コンサルティング事業やシステム開発事業で、中央官庁や地方自治体・民間企業へのDX推進サポートを積極的に図るほか、アパレル事業やECモール事業など新規事業の早期収益化を目指すとしている。なお、21年3月期決算は、売上高228億3000万円(前の期比7.6%増)、営業利益1億5200万円(同2.2%減)、最終損益3億5800万円の赤字(前の期8300万円の黒字)だった。

■ティラド <7236>  2,340円 (+366円、+18.5%)

 東証1部の上昇率2位。ティラド <7236> が3連騰。同社は17日取引終了後に、22年3月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しを前期比4.1倍の52億円としていることや、年間配当計画は90円と2期ぶりに復配する方針を示していることが好感されたようだ。売上高は同19.3%増の1349億円を予想。コロナ禍からの世界経済の回復を反映して米国やアジアなどの売り上げが増加するとみているほか、米子会社の減損損失の反動で収益も大幅に改善する見込みだとしている。なお、21年3月期通期の連結決算は、売上高が前の期比13.4%減の1130億4600万円(従来予想は1131億円)、営業利益が同55.5%減の12億6400万円(従来予想は12億円)で着地した。

■ジーエヌアイ <2160>  2,149円 (+325円、+17.8%)

 ジーエヌアイグループ <2160> [東証M]が急反騰。17日の取引終了後、21年12月期第1四半期(1-3月)の決算を発表し、売上収益38億7200万円(前年同期比82.2%増)、営業利益7億7300万円(同85.7%増)と、大幅な増収増益で着地したことが好感されたようだ。主力製品である特発性肺線維症治療薬「アイスーリュイ」の中国での売り上げが引き続き好調だったことや、米国における医療機器事業セグメントの事業環境が改善しつつあることが業績を牽引した。なお、通期見通しは売上収益118億300万円(前期比20.8%増)、営業利益12億2000万円(同34.7%減)を据え置いた。

■キャリア <6198>  535円 (+80円、+17.6%) ストップ高

 キャリア <6198> [東証M]がストップ高。17日の取引終了後に発表した第2四半期累計(20年10月-21年3月)連結決算が、売上高59億7200万円(前年同期比3.6%減)、営業損益5300万円の赤字(前年同期7200万円の赤字)、最終損益6400万円の赤字(同7200万円の赤字)となり、赤字幅が縮小したことが好感された。新型コロナウイルス感染症に関連するコールセンター業務を受注し売上高に寄与したが、コロナ禍前に受注していた案件などは受注減となっており、全体的な受注としては、コロナ禍前の水準に回復していないという。こうしたなか東京本社、大阪支店、福岡支店、札幌支店の移転を実施。また、シニアワーク事業の販管費圧縮に努めるなどしたことも寄与した。なお、21年9月期通期業績予想は、売上高130億円(前期比6.1%増)、営業利益5000万円(前期100万円)、最終利益1000万円(前期3900万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。

■ノーリツ <5943>  1,907円 (+202円、+11.9%)

 東証1部の上昇率6位。ノーリツ <5943> が大幅に3日続伸。17日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上高を1800億円から1910億円(前期比3.9%増)へ、営業利益を50億円から64億円(同34.3%増)へ、最終利益を58億円から76億円(前期30億1300万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。国内事業は取り替え需要の増加及び高付加価値商品の拡販などにより売り上げが堅調に推移しているほか、海外事業も中国、北米エリアの売り上げが回復していることが要因。あわせて、業績予想の修正に伴い、32円を予定していた期末配当を51円に引き上げると発表しており、これも好材料視された。年間配当予想は83円となり、前期に比べて48円の増配となる予定だ。同時に発表した第1四半期(1-3月)決算は、売上高491億6800万円(前年同期比10.0%増)、営業損益31億1600万円の黒字(前年同期4億5500万円の赤字)、最終損益40億3000万円の黒字(同64億8700万円の赤字)だった。

■日ダイナミク <4783>  675円 (+69円、+11.4%)

 日本コンピュータ・ダイナミクス <4783> [JQ]が急反騰。同社は17日取引終了後に、21年3月期通期の連結決算を発表。営業利益は前の期比74.1%減の2億4200万円(従来予想は5000万円)で着地した。売上高は同4.5%減の175億6300万円(従来予想は176億円)となった。IT関連事業で追加案件が発生したことや、パーキングシステム事業で駐輪場利用料収入の減少幅が想定より縮小したことが要因。また、経費節減を実施したことが利益を押し上げた。あわせて公表した22年3月期の連結業績予想は、売上高が前期比9.3%増の192億円、営業利益が同2.7倍の6億5000万円を見込む。顧客企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みなどからIT関連事業が堅調に推移すると予想しているほか、パーキングシステム事業では大型受注が業績に寄与するとみている。

■cotta <3359>  679円 (+67円、+11.0%)

 cotta <3359> [東証M]が急反騰。17日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。上限を40万株(発行済み株数の3.60%)、または3億円としており、取得期間は5月19日から10月31日まで。株主への利益還元及び資本効率の向上と今後の経営環境の変化に応じた機動的な資本政策を遂行することが目的という。

■エスクリ <2196>  433円 (+42円、+10.7%)

 東証1部の上昇率8位。エスクリ <2196> が急反騰。17日の取引終了後に発表した22年3月期連結業績予想で、売上高268億3600万円(前期比2.1倍)、営業利益6億3000万円(同黒字転換)、最終利益3億円(同)と黒字転換を見込むことが好感された。引き続き新型コロナウイルス感染症の影響を受けると予想されるものの、緊急事態宣言などに伴う社会的な制約が解除され、ワクチン接種も広がることで、徐々に受注状況が回復すると見込む。なお、21年3月期決算は、売上高129億4100万円(前の期比58.8%減)、営業損益64億100万円の赤字(前の期15億4600万円の黒字)、最終損益54億1600万円の赤字(同4億5500万円の黒字)だった。

■スカラ <4845>  771円 (+64円、+9.1%)

 スカラ <4845> が急反発。17日の取引終了後に発表した第3四半期累計(20年7月-21年3月)連結決算が、売上高65億9400万円(前年同期比19.2%増)、営業利益1億5900万円(同46.9%減)、純利益27億1400万円(同7.3倍)となり、最終損益が大幅増益となったことが好感された。トレーディングカードゲームのリユースECサイトを運営するEC事業が好調で売上高を牽引したが、新規事業などへの展開に向けた積極的な投資や、人材・教育事業で新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けたことなどで営業利益は減益を余儀なくされた。ただ、子会社株式売却益の計上により最終利益は大幅増益となった。なお、21年6月期通期業績予想は、売上高90億~120億円、営業利益1億~5億円、純利益27億~31億円を見込む。同時に、16円を予定していた期末配当を18円に引き上げると発表しており、これも好材料視された。年間配当は34円(前期28円)となる予定だ。

■日本ホスピス <7061>  2,190円 (+158円、+7.8%)

 日本ホスピスホールディングス <7061> [東証M]が8日ぶりに急反発。横浜市立大学は18日、日本ホスピスとホスピス住宅における組織改善手法開発の共同研究を開始すると発表しており、これが株価を刺激したようだ。ホスピス住宅とは、医療サポートが継続的に必要な、がん末期やALSなど神経難病の患者が、最期まで生活できる住宅のこと。両者はさまざまなアプローチで「看取りの質」の測定と、在宅ホスピスの質の向上を図る研究に取り組むとしている。

■フォース <7089>  1,305円 (+92円、+7.6%)

 フォースタートアップス <7089> [東証M]が急反発。17日の取引終了後、投資事業を行う子会社「フォースタートアップスキャピタル」を5月21日に設立すると発表しており、これが好感された。主力サービスであるタレントエージェンシーサービスとのシナジーを創出し、成長産業支援をより強固なものとすることが目的。なお、22年3月期業績への影響は軽微としている。

■BASE <4477>  1,650円 (+114円、+7.4%)

 BASE <4477> [東証M]が急反発。SBI証券が17日付で、投資判断を「売り」から「中立」とし、目標株価1700円としたことが好材料視されたようだ。従来はファンダメンタルズや将来性を加味しつつも市場の過熱感を理由に投資判断を「売り」としていたが、第1四半期(1-3月)業績が予想通り順調に推移している一方、足もとの株価は前回レポート時より大幅に下落しており、市場の熱は落ち着いてきたと指摘している。

■リクルート <6098>  5,131円 (+344円、+7.2%)

 リクルートホールディングス <6098> が急反発。17日の取引終了後に発表した22年3月期連結業績予想で、売上高2兆4500億~2兆6000億円(前期比8.0%~14.6%増)、営業利益1800億~2450億円(同10.5%~50.5%増)を見込み、上限であれば営業最高益更新を見込むことが好感された。各国政府による新型コロナウイルス感染症拡大防止対策などを受けて、20年のグローバル人材マッチング市場は縮小したが、米国市場では前期第4四半期以降に採用競争の過熱感が増しており、これを受けてHRテクノロジー事業のドルベース売上高は40~50%程度の増収を予想。また、メディア事業は不透明感があるものの、人材領域で飲食業を中心とした企業クライアントの採用需要回復に伴うアルバイト・パート向け求人広告サービスの回復や人材紹介サービスの緩やかな回復を見込み、これらが業績回復に貢献する。なお、21年3月期決算は、売上高2兆2693億円(前の期比5.4%減)、営業利益1628億2300万円(同21.0%減)だった。

■明豊ファシリ <1717>  807円 (+52円、+6.9%)

 明豊ファシリティワークス <1717> が急反発。18日午前11時30分ごろ、「東京大学(岐阜県神岡)ハイパーカミオカンデ水槽等整備事業にかかる設計・技術協力段階コンストラクション・マネジメント業務(令和3年度業務)」の契約予定事業者に選定され、東京大学と契約を締結したと発表しており、これが好感された。今回契約を締結したのは、次世代の素粒子観測施設「ハイパーカミオカンデ」の建設に伴う水槽ライニング工事、旋回クレーン工事、PMT(光電子増倍管)支持構造体工事、PMT取付など工事の実施に当たり、設計に関するマネジメント及び設計段階におけるECI(技術提案・交渉方式)事業者からの技術協力に関する発注者の支援を行う業務。パシフィックコンサルタンツ(東京都千代田区)による共同企業体で受注した。

■イオンファン <4343>  2,026円 (+118円、+6.2%)

 イオンファンタジー <4343> が急反発。同社が17日、4月既存店売上高は4.7倍と発表したことが買い材料視された。

※18日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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