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【市況】<マ-ケット日報> 2021年5月18日

 18日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比582円高の2万8406円だった。前日の米国株は甘かったものの日本株には値頃感からの買いが入り早々と昨日の下げを埋める展開に。米国株が終盤に値を戻した流れも支えとなっている様子。内閣府が朝方発表した1-3月GDP速報値は3四半期ぶりのマイナス成長となったが、事前にある程度想定されていたため相場への影響は限定的だった。その後も仕掛け的な先物買いも入って株価は目先の底打ち感を強めている。

 昨日の米国市場はインフレ懸念を背景とした長期金利の上昇を受けてダウ平均は3日ぶりに反落した。原油や商品市況がじわりと上昇を続けており根強いインフレの動きを意識する状態。金利の先高観から高PER銘柄の多いハイテク株中心に売られてしまった。ダウ平均の下げは一時200ドルを超えるまであったが、景気回復をベースとした資金に支えられて終盤は下げ幅大きく縮めている。金利と景気回復の綱引き相場は今しばらく続きそうだ。

 さて、東京市場は前日の米株安や1-3月GDPの大きなマイナス成長などがありながらも、意外にも大きく反発する展開に。昨日の下げが行き過ぎていたのか、そこで概ね織り込み済となっていたようである。足元の今期予想PERが14倍台とかなり低下しており業績的に売り込みにくくなっている面もある。むしろ今後のワクチン普及に伴う回復を考えれば割安感のある水準ともいえよう。日経平均は目先の底値を確認して2万8000円台を固める流れにある。(ストック・データバンク 編集部)

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