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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 ハイテク株上昇によってNT倍率が高まる可能性も、15.00倍接近で強弱感


大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 28280 +240 (+0.85%)
TOPIX先物 1890.5 +9.5 (+0.50%)
シカゴ先物 28310 +270
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 14日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。長期金利の低下によりインフレ懸念が和らぎ、買い戻しの動きが強まった。ハイテク株を買い戻す動きからナスダックが2%を超える上昇となったほか、NYダウは25日移動平均線を上回っている。S&P業種別指数は全ての業種が上昇しており、半導体・同製造装置、エネルギー、自動車・同部品の強さが目立った。

 シカゴ先物清算値は日中大阪比270円高の2万8310円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比70円安の2万7970円で始まり、2万7930円まで下落した後は、2万8000円を挟んだ保ち合いでの推移に。しかし、米国市場の取引開始後に切り返すと、一時2万8320円をつける場面も見られ、2万8280円で取引を終えた。

 本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形からギャップアップからのスタートとなり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などを買い戻す動きが先行しそうだ。VIX指数は18.81で終えており、再び75日移動平均線を下回り、ボトムレンジに低下している。また、国内では14日に1000社近い企業の決算発表が通過したことにより、これまで決算内容を見極めるために積極的な売買を手控えていた機関投資家の市場参加が予想される。日経平均は先週の2000円を超える急落によってイレギュラー的な価格形成も見られているため、機関投資家による押し目買いなどが需給面で期待されよう。

 なお、NT倍率は先物中心限月で13日に14.78倍まで低下し、14日は14.90倍に上昇して終えた。15.00倍~15.20倍のレンジを割り込んでいるため、目先的にはNT低下を想定したNTショート(日経225先物売り・TOPIX先物買い)のスタンスとなる。本日は値がさハイテク株の上昇によってNT倍率は上昇する可能性は高そうだが、抵抗線に変わった15.00倍への接近局面では強弱感からNTショートのポジションを取りに行く動きを想定。また、日経225先物は5日移動平均線が2万8126円辺りに位置しているため、戻りの鈍さからこれを下回ってくるようだと、2万8000円辺りでの底固めを意識したこう着相場に向かいそうである。

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