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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:いすゞ、アシックス、JCRファ

いすゞ <日足> 「株探」多機能チャートより
■いすゞ自動車 <7202>  1,316円  +246 円 (+23.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 いすゞ自動車<7202>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は13日取引終了後に、21年3月期通期の連結決算を発表。売上高は前の期比8.3%減の1兆9081億5000万円(従来予想は1兆9000億円)、営業利益は同31.9%減の957億3200万円(従来予想は900億円)で着地した。為替が円安傾向で推移したことに加え、原価低減活動による採算改善や費用削減効果が寄与した。また、期末配当は従来計画比10円増額の20円とし、中間配当10円をあわせた年間配当は30円となる。22年3月期通期の連結業績は、売上高が2兆5000億円(収益認識に関する会計基準を適用するため前期との比較なし)、営業利益が1700億円を予想。前期に大きく落ち込んだ需要が回復に転じ、車両・産業用エンジンともに販売台数が増加するとみている。年間配当については前期比28円増配の58円を計画している。

■アシックス <7936>  2,178円  +400 円 (+22.5%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率3位
 アシックス<7936>がストップ高の2178円に買われ年初来高値を更新した。13日の取引終了後、21年12月期連結業績予想について、売上高を3700億~3850億円から3850億から3950億円(前期比17.1%~20.1%増)へ、営業利益を70億~100億円から115億~135億円(前期39億5300万円の赤字)へ上方修正しており、これが好感されている。第1四半期(1~3月)で、北米・欧州・中華圏・オセアニア地域を中心に増収となり、特に主力のパフォーマンスランニングの売り上げが大きく伸長したことが要因としている。また、粗利益率の改善及び販管費コントロールも寄与する。なお、最終損益は20億~35億円の黒字(同161億2600万円の赤字)の従来見通しを据え置いた。同時に発表した第1四半期決算は、売上高1065億4900万円(前年同期比24.8%増)、営業損益146億400万円の黒字(前年同期8億8200万円の赤字)、最終損益104億8500万円の黒字(同2億4300万円の赤字)だった。

■カオナビ <4435>  3,755円  +640 円 (+20.6%)  11:30現在
 13日に決算を発表。「前期経常が上振れ着地・今期は黒字浮上へ」が好感された。
 カオナビ <4435> [東証M] が5月13日大引け後(16:00)に決算を発表。21年3月期の経常損益(非連結)は1600万円の赤字(前の期は2億8000万円の赤字)に赤字幅が縮小し、従来予想の6600万円の赤字を上回って着地。22年3月期は9300万円の黒字に浮上する見通しとなった。
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■アドウェイズ <2489>  882円  +150 円 (+20.5%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率5位
 13日に決算を発表。「決算期変更する今期経常は5.8億円へ」が好感された。
 アドウェイズ <2489> が5月13日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期の連結経常利益は前の期比4.6倍の18.6億円に拡大し、決算期変更する21年12月期(9ヵ月の変則決算)は5.8億円の見通しとなった。
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■JCRファーマ <4552>  3,330円  +502 円 (+17.8%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率7位
 13日に決算を発表。「今期経常は2.2倍増で2期連続最高益、前期配当を3円増額・今期は実質増配」が好感された。
 JCRファーマ <4552> が5月13日大引け後(16:00)に決算を発表。21年3月期の連結経常利益は前の期比2.6倍の84.8億円に伸び、22年3月期も前期比2.2倍の187億円に急拡大を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。10期連続増収になる。同時に、前期の年間配当を22.5円→25.5円(前の期は1→4の株式分割前で32円)に増額し、今期は16円とし、前期の株式分割を考慮した実質配当は33.3%増配とする方針とした。
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■バルミューダ <6612>  6,790円  +1,000 円 (+17.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 バルミューダ<6612>がストップ高の6790円水準でカイ気配となっている。13日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上高を148億5700万円から181億円(前期比43.8%増)へ、営業利益を13億5000万円から14億5000万円(同10.1%増)へ、純利益を8億7800万円から9億3100万円(同11.6%増)へ上方修正したことが好感されている。前年に続く巣ごもり需要の影響などから、スチームトースターやオーブンレンジ、空気清浄機などの出荷が堅調に推移しているほか、復調傾向にある韓国への輸出環境の更なる改善などで海外向け出荷も増加が見込まれるという。なお、第1四半期(1~3月)決算は、前年同期に四半期決算を開示していないため比較はないが、売上高37億200万円、営業利益4億5400万円、純利益3億100万円だった。同時に、5Gスマートフォンの開発及び販売を行う携帯端末事業に参入すると発表しており、これも好材料視されている。同社はこれまで家電事業でデザインや機能性で差別化した製品を投入しており、スマホにおいてもこうした新機軸を打ち出せば勝機があるとの見方が強い。製造は京セラ<6971>に委託する方針で、21年11月以降に販売を開始する予定。21年12月期業績予想には売上高27億円を織り込んでいるとしている。

■KYB <7242>  3,735円  +540 円 (+16.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 13日に決算を発表。「前期税引き前が上振れ着地・今期は16%増益、前期配当を3期ぶり75円で復配・今期は15円増配へ」が好感された。
 KYB <7242> が5月13日大引け後(16:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。21年3月期の連結税引き前損益は163億円の黒字(前の期は414億円の赤字)に浮上し、従来予想の103億円の黒字を上回って着地。22年3月期の同利益は前期比16.3%増の190億円に伸びる見通しとなった。同時に、従来未定としていた前期の期末一括配当を75円実施し、3期ぶりに復配するとし、今期も前期比15円増の90円に増配する方針とした。
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■シンバイオ製薬 <4582>  1,353円  +182 円 (+15.5%)  11:30現在
 13日に決算を発表。「1-3月期(1Q)経常は赤字縮小で着地」が好感された。
 シンバイオ製薬 <4582> [JQG] が5月13日大引け後(15:30)に決算を発表。21年12月期第1四半期(1-3月)の経常損益(非連結)は2億円の赤字(前年同期は9.9億円の赤字)に赤字幅が縮小した。
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■シチズン時計 <7762>  412円  +48 円 (+13.2%)  11:30現在
 シチズン時計<7762>が急伸。同社が13日取引終了後に発表した21年3月期決算は、インバウンド需要の剥落が響いて営業損益段階で95億5100万円の赤字となったが、コロナ禍で業績悪については株価に織り込みが進んでいたほか、従来計画よりは赤字幅が減少しての着地となった。続く22年3月期は営業損益が100億円の黒字と急回復を見込む。年間配当も21年3月期は前の期比7円減配となる5円としたが、22年3月期は業績の改善を背景に前期実績比9円増配の14円を計画するなど株主還元に積極的な姿勢をみせており、これを評価する買いを誘導している。

■IHI <7013>  2,415円  +275 円 (+12.9%)  11:30現在
 13日に決算を発表。「今期税引き前は2.2倍増益、2期ぶり60円で復配へ」が好感された。
 IHI <7013> が5月13日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。21年3月期の連結税引き前利益は276億円になり、22年3月期は前期比2.2倍の600億円に拡大する見通しとなった。
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■Robot Home <1435>  214円  +50 円 (+30.5%) ストップ高   11:30現在
 Robot Home<1435>がストップ高。13日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、営業利益を1億円から3億5000万円(前期6億6400万円の赤字)へ、最終利益を7000万円から2億8000万円(同10億700万円の赤字)へ上方修正したことが好感されている。売上高は45億円(同26.8%減)の従来予想を据え置いているものの、フロービジネスからストックビジネスへの収益構造の転換が完了し、ストック収入の積み上げと継続的なコスト削減を行うことで収益性が向上している。また、AI・IoT事業におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)総合支援サービスの契約数が想定よりも順調に進捗していることや、PМプラットフォーム事業におけるメンテナンスや保証事業の収益貢献が順調なことも寄与する。なお、同時に発表した第1四半期(1~3月)決算は、売上高11億4600万円(前年同期比43.7%減)、営業利益1億3500万円(前年同期2億100万円の赤字)、最終利益1億4300万円(同2億2700万円の赤字)だった。また同社では、第1四半期決算短信において、「継続企業の前提に関する重要事象等」の記載を解消すると発表しており、これも好材料視されている。第1四半期決算が黒字転換したことや、期末の資金残高として58億5700万円を確保し今後の資金繰りを検討した結果、当面の事業活動の継続性に懸念はないと判断した。更に、上限を130万株(発行済み株数の1.43%)、または2億円とする自社株買いを実施すると発表。取得期間は5月17日から6月30日としている。

■フルッタフルッタ <2586>  248円  +50 円 (+25.3%) ストップ高   11:30現在
 フルッタフルッタ<2586>が急騰、50円高はストップ高となる248円まで買われている。きょう午前10時ごろ、カナダのトロント大学と実施した新型コロナウイルスなどに起因するNLRP3インフラマソーム誘発性炎症の重症化を抑制する効果の細胞実証実験に関し、アサイー原料がNLRP3誘発性炎症の悪化を抑制することが結論づけられたと発表しており、これが材料視されているようだ。NLRP3インフラマソームとは、タンパク質の複合体のこと。これがウイルスや細菌などの刺激物によって活性化すると、炎症の原因物質である炎症性サイトカインが細胞外へ放出され、発熱や感染局所での炎症反応が起こるとされる。同社では、今回の実証実験によってアサイーの造血機能性と共に購入動機につながる新たなエビデンスを獲得したとしており、今後アサイーの認知度向上にもつながると考えているという。

■ダブルスタンダード <3925>  4,080円  +700 円 (+20.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ダブルスタンダード<3925>は大量の買い注文に商いが成立せず、700円高はストップ高の4080円カイ気配に張り付いている。同社は独自技術を駆使したビッグデータ解析を展開、人工知能(AI)分野を深耕し、AI身分証システム「D-trust」やAI搭載型OCR(光学式文字読取システム)などの有力商品で実績を積み上げている。連結決算を開始した14年3月期以降、トップライン、利益ともに目を見張る高成長トレンドをまい進しており注目度が高い。13日取引終了後に発表した21年3月期決算は営業利益段階で前の期比微増の11億800万円となったが、8期連続の最高利益更新を達成し、続く22年3月期営業利益は前期比44%増の16億円を見込むなど高成長路線に復帰する見通し。更に年間配当も前期実績比15円増配となる70円を計画するなど株主還元姿勢にも抜かりがない。

■明星電気 <6709>  902円  +150 円 (+19.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 明星電気<6709>がストップ高カイ気配。13日取引終了後、同社の過半の株式を保有する筆頭株主のIHI<7013>が、同社を完全子会社化することを発表、これが投資資金の攻勢を誘っている。明星電は気象・防災観測機器のほか人工衛星用観測機器も手掛け、小惑星探査機「はやぶさ2」のロケットカメラなどでもIHIと緊密な連携体制をとってきた。今回の子会社化でIHIは宇宙開発事業への注力度合いが更に高まる。IHIは株式交換方式で同社株を完全子会社化し、8月1日付で同社株1株に対し、IHI株0.42株を割り当てる。なお、明星電は7月29日付で上場廃止となる見通し。

■日本プラスト <7291>  668円  +100 円 (+17.6%) ストップ高   11:30現在
 日本プラスト<7291>がストップ高。同社は13日取引終了後に、21年3月期通期の連結決算を発表。営業利益は前の期比71.4%減の12億8800万円(従来予想は損益トントン)で着地した。売上高は同21.7%減の830億6500万円(従来予想は830億円)となった。固定費の圧縮や生産性の向上、材料費の抑制などの合理化策が利益を押し上げた。あわせて公表した22年3月期通期の連結業績予想は、売上高が前期比24.0%増の1030億円、営業利益が同3.2倍の41億円を見込む。また、年間配当については前期比10円増配の30円を計画している。

●ストップ高銘柄
 日本プラスト <7291>  668円  +100 円 (+17.6%) ストップ高   11:30現在
 など、10銘柄

●ストップ安銘柄
 Amazia <4424>  1,301円  -400 円 (-23.5%) ストップ安売り気配   11:30現在
 DMソリュ <6549>  1,550円  -400 円 (-20.5%) ストップ安売り気配   11:30現在
 プレイド <4165>  3,000円  -700 円 (-18.9%) ストップ安   11:30現在
 ヤプリ <4168>  3,605円  -700 円 (-16.3%) ストップ安   11:30現在
 ランサーズ <4484>  556円  -100 円 (-15.2%) ストップ安   11:30現在
 など、7銘柄

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