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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 バリュー株へのローテーションを想定したNTショート


大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 27710 +230 (+0.83%)
TOPIX先物 1865.5 +10.0 (+0.53%)
シカゴ先物 27700 +220
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 13日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。新規失業保険申請件数は予想以上に減少し、労働市場の改善が続いていることによる経済活動正常化への期待に繋がった。バリュー株物色が再燃しており、NYダウは25日移動平均線レベルまでのリバウンドに。また、4月の生産者物価指数(PPI)は予想を上回ったものの、長期金利の低下によりインフレ圧力への過度な警戒感は和らぎ、ハイテクの一角には買い戻しの動きが見られた。S&P業種別指数は商業サービス・用品、銀行、運輸、保険が上昇。一方で、自動車・自動車部品、エネルギーが下落している。

 シカゴ先物清算値は日中大阪比220円高の2万7700円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比110円安の2万7370円で始まり、グローベックスの米株先物の弱い値動きを嫌気する形から軟化し、一時2万7130円まで急落する場面が見られた。しかし、米株先物の落ち着きとともに切り返し、米国市場の取引開始時には2万7500円を回復。その後2万7500円~2万7700円辺りでのレンジ推移となり、取引終了間際には2万7760円まで上昇幅を広げ、2万7710円で取引を終えている。

 本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形でギャップアップからのスタートとなり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などを買い戻す動きが先行しよう。一時28.93まで上昇したVIX指数はその後低下し、23.13で終えていることもリスクオンを意識させてくる。

 しかし、日経225先物については、3日間で2000円を超える下落に対する自律反発であり、買い一巡後は次第にこう着感が強まる可能性はある。また、本日は1000社近い企業の決算発表が予定されているほか、週末要因から積極的にポジションを取りに行く動きは限られ、若干ヘッジ売りを緩める動きにとどまろう。ミニSQ通過によって需給面で軽くなる可能性はあるが、ハイテク株のリバウンドを受けたNT倍率上昇の場面では、本格化してきたグロース株からバリュー株へのローテーションを想定したNTショート(日経225先物売り・TOPIX先物買い)のポジションを積み上げるタイミングになりそうだ。

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