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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 JCRファ、INPEX、リバーエレク (13日大引け後 発表分)

JCRファ <日足> 「株探」多機能チャートより

 13日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 JCRファ <4552>   ★今期経常は2.2倍増で2期連続最高益、実質増配へ
 ◆21年3月期の連結経常利益は前の期比2.6倍の84.8億円に伸びて着地。続く22年3月期も前期比2.2倍の187億円に拡大し、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は主力の成長ホルモン製剤「グロウジェクト」の販売数量が増加するほか、新型コロナウイルスワクチン原液の製造受託やハンター症候群治療薬「イズカーゴ」の販売開始も寄与し、62.9%の大幅増収を見込む。
  併せて、前期の年間配当を22.5円→25.5円に増額し、今期は16円と前期の株式分割を考慮した実質配当は33.3%増配とする方針とした。

 ロボホーム <1435>   ★今期経常を4.1倍上方修正
 ◆21年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常損益は1億6000万円の黒字(前年同期は2億2400万円の赤字)に浮上して着地。管理会社用RPAツールや賃貸住宅のIoTプラットフォームを通じたストック型ビジネスへ収益構造を転換したことが奏功した。また、継続したコスト見直しによる販管費削減も黒字化につながった。業績回復に伴い、「継続企業の前提に関する重要事象等」の記載を解消した。
  併せて、通期の同損益を従来予想の9000万円の黒字→3億7000万円の黒字(前期は6億9400万円の赤字)に4.1倍上方修正した。
  また、発行済み株式数の1.43%にあたる130万株または2億円を上限に自社株買いを実施すると発表。

 INPEX <1605>   ★今期経常を37%上方修正、配当も6円増額
 ◆21年12月期の連結経常利益を従来予想の3530億円→4830億円に36.8%上方修正。増益率が37.2%増→87.7%増に拡大する見通しとなった。原油価格が想定より回復基調となり、原油価格の前提条件を1バレル53.0ドルから同60.3ドルへ見直したことなどが要因。
  業績上振れに伴い、年間配当を従来計画の27円→33円(前期は24円)に増額修正した。

 ケアネット <2150> [東証M]  ★今期経常を31%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆21年12月期の連結経常利益を従来予想の16.9億円→22.2億円に31.3%上方修正。増益率が12.4%増→47.5%増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。製薬企業におけるMR(医薬情報担当者)の医療機関への訪問自粛が続くなか、医薬営業支援サービスの受注が増加し、売上高が計画を27.7%も上回ることが利益を押し上げる。

 ダブスタ <3925>   ★今期経常は45%増で9期連続最高益、15円増配へ
 ◆21年3月期の連結経常利益は前の期比0.7%増の11.1億円で着地。続く22年3月期は前期比44.7%増の16.1億円に拡大し、9期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は自社データクレンジングプラットフォームを活用した新たなビッグデータ処理サービスや付随するシステム開発受託が伸びるほか、データクレンジングを主体とした既存サービスも堅調に推移し、22.4%の大幅増収を見込む。
  併せて、今期の年間配当は前期比15円増の70円に増配する方針とした。

 TOWA <6315>   ★今期経常は31%増で5期ぶり最高益、7円増配へ
 ◆21年3月期の連結経常利益は前の期比5.9倍の38.1億円に伸びて着地。続く22年3月期も前期比31.0%増の50億円に拡大し、5期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期は半導体メーカーの投資意欲が高い水準で推移するなか、半導体製造装置の販売好調が継続するほか、アフターサービスなど新事業も拡大し、27.9%の大幅増収を見込む。
  併せて、今期の年間配当は前期比7円増の23円に増配する方針とした。

 THK <6481>   ★今期税引き前を35%上方修正
 ◆21年12月期の連結税引き前損益を従来予想の262億円の黒字→354億円の黒字(前期は97.2億円の赤字)に35.1%上方修正。産業機器事業の受注が想定より伸び、売上高が計画を10.3%も上回ることが利益を押し上げる。

 HPCシス <6597> [東証M]  ★今期経常を25%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆21年6月期の経常利益(非連結)を従来予想の4.9億円→6.2億円に25.3%上方修正。増益率が6.5%増→33.3%増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。HPC事業で大学など公的研究機関の受注が伸びるほか、CTO事業における大手小売業向け新規案件の獲得などが寄与する。WEBを活用した効率的な営業活動に伴う経費抑制も上振れに貢献する。

 リバーエレク <6666> [JQ]  ★今期経常は47%増益、前期5期ぶり復配・今期5円増配へ
 ◆21年3月期の連結経常損益は5億3100万円の黒字(前の期は800万円の赤字)に浮上して着地。続く22年3月期の同利益は前期比46.5%増の7億7800万円に拡大する見通しとなった。今期はスマートフォン向け水晶振動子の好調が継続するほか、無線モジュール向けは車載関連の需要が回復し、23.2%の大幅増収を見込む。
  併せて、未定だった前期配当は5円実施と5期ぶりに復配し、今期も前期比5円増の10円に増配する方針とした。

 鈴木 <6785>   ★今期経常を53%上方修正・3期ぶり最高益更新へ
 ◆21年6月期の連結経常利益を従来予想の20.2億円→31億円に53.2%上方修正。増益率が37.3%増→2.1倍に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。スマートフォンや自動車向け部品の販売が想定より好調なうえ、自動機器も堅調に推移し、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。

 堀場製 <6856>   ★今期経常を23%上方修正、配当も20円増額
 ◆21年12月期の連結経常利益を従来予想の195億円→240億円に23.1%上方修正。増益率が0.5%増→23.7%増に拡大する見通しとなった。半導体メーカーの旺盛な設備投資需要を背景に、半導体製造装置向け分析・計測機器の販売が想定以上に伸びる。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の90円→110円(前期は90円)に大幅増額した。

 スター精 <7718>   ★1-3月期経常は4.9倍増益、通期上方修正
 ◆21年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比4.9倍の12.3億円に急拡大して着地。主力の工作機械が自動車関連向けを中心に欧州や中国で販売が大きく伸びたことが寄与。小型プリンターも米国フードデリバリー向けや国内mPOS向けに好調だった。
  第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の44億円→60億円に36.4%上方修正。増益率が58.7%増→2.2倍に拡大する見通しとなった。

 コーア商HD <9273>   ★今期経常を33%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も1円増額
 ◆21年6月期の連結経常利益を従来予想の24億円→31.8億円に32.5%上方修正。増益率が1.4%増→34.3%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。医薬品製造販売事業で受託製造が堅調に推移し、収益が大きく伸びることが寄与。循環器官用薬や中枢神経系用薬向け原薬の販売増加に加え、販管費の減少も上振れに貢献する。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の9円→10円(前期は1→2の株式分割前で34円)に増額修正した。

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