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【市況】株価指数先物【引け後コメント】 バリューシフトの動き継続でNTショートでの対応


大阪6月限
日経225先物 27480 -660 (-2.34%)
TOPIX先物 1855.5 -23.5 (-1.25%)

 日経225先物(6月限)は前日比660円安の2万7480円で取引を終了。寄り付きは2万7800円と、シカゴ先物清算値(2万7745円)にサヤ寄せする形からのギャップスタートとなった。その後もじりじりと下落幅を広げる弱い値動きが続き、前引け間際には2万7530円まで軟化。ランチタイムでは2万7600円を挟んだ狭いレンジで推移し、やや下げ渋ったものの、後場半ば辺りから再び軟化し、一時2万7380円まで下落幅を広げた。引けにかけては2万7400円~2万7550円での保ち合いから、2万7480円で取引を終えた。

 12日同様、1日を通じて下落基調が続いており、ボトム形成を見極めづらい状況である。前場段階ではグローベックスの米株先物は上昇し、台湾加権指数も小幅な調整だったが、後場に入るとNYダウ先物が下落に転じたほか、台湾加権指数も下落幅を広げており、短期筋によるリバウンド狙いの買いは入りづらい。結局は押し目でロングを入れても、下落局面での先物ヘッジ売り、ロング圧縮というネガティブスパイラルに入ってしまう。

 なお、14日はミニSQとなるため、SQ通過後は需給が軽くなる可能性はある。急ピッチの下落によるヘッジ対応など、ここ数日は混乱する状況であったが、ひとまず落ち着くことが見込まれる。ただし、ポジション再構築から押し目買いというアプローチには時間がかかるとみられ、積極的にポジションを取りに行く動きが限られる中では、スプレット対応が有効だろう。

 NT倍率は先物中心限月で一時14.78倍まで低下するなど、NTショートの売買に向かわせている。インフレ警戒によるバリューシフトの動きは継続するとの見方から、NTショートのポジション取りを意識しておきたいところである。 

 手口面では、日経225先物はシティが2020枚、ゴールドマンが1900枚、東海東京が1050枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが1340枚、ソジェンが1270枚、バークレイズが1150枚、UBSが1050枚程度の買い越しだった。TOPIX先物は野村が820枚、ゴールドマンが700枚、BofAが600枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが1330枚、ソジェンが990枚、SMBC日興が610枚程度の買い越しだった。

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