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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):NEC、ドラフト、ソフトバンクGなど

NEC <日足> 「株探」多機能チャートより

NEC<6701>:5280円(-700円)
大幅続落。前日に21年3月期の決算を発表、営業利益は1538億円で前期比20.5%増益となり、計画をやや上振れる着地となっている。一方、22年3月期は1200億円で同22.0%減益の見通し。コンセンサス水準を500億円近く下回る大幅減益見通しをネガティブに捉える動きが先行。戦略的費用320億円の計上などが下振れ要因となるもよう。一方、中期計画では、26年3月期調整後営業利益3000億円などの強い計画が示されている。


丸井G<8252>:1991円(+117円)
大幅反発。前日に21年3月期の決算を発表、営業利益は153億円で前期比63.5%減益となったが先に修正済み。22年3月期は365億円で同2.4倍の見通しだが、市場予想はやや下振れとなっている。一方、発行済み株式数の8.4%に当たる1800万株、300億円を上限とする自社株買いの実施を発表。当面の需給面での下支えとして、ポジティブ視されている。会社側では、26年3月期までの期間に今回分含め500億円の自社株買いを行うとしている。


7&iHD<3382>:4872円(+280円)
大幅反発。米アクティビストのバリューアクト・キャピタルが株式の大量保有を明らかにしている。現在3800万株以上を保有しているもようで、時価は1740億円超の水準となる。バリューアクトは、オリンパスやJSRなどの主要株主にも名を連ねている。同社に対しては、「セブンイレブン」事業に経営資源を集中するか、同事業をスピンアウトすれば、時価総額は倍以上になると主張のもよう。


トヨタ自<7203>:8447円(-76円)
小幅反落。前日の取引時間中に決算発表、その後株価は切り返す動きとなっていたが、本日も地合い悪の中で相対的に底堅い動きとなっている。21年3月期営業利益は2兆1977億円で前期比8.4%減益、22年3月期は2兆5000億円で同13.8%増益の見通し。今期見通しは市場想定に近い水準となっている。また、4100万株を上限とする自社株買いも発表しているが、実施への期待値は低かったことでポジティブなインパクトが強いもよう。


ソフトバンクG<9984>:8520円(-660円)
大幅続落。前日に21年3月期の決算を発表、純利益は4兆9879億円となり、過去最大の赤字となった前期から一転して、国内企業の純利益では過去最大を記録している。複数の投資先企業の上場などにより、ビジョンファンドの投資利益が膨らんだ。今後1-2年で上場する企業も多いと見られ、当面はファンドの投資益拡大が期待されているようだ。ただ、本日は米ナスダックの大幅下落を受けて、含み益の減少が警戒される動きとなっている。


ドラフト<5070>:1000円(+104円)
大幅に3日ぶり反発。21年12月期の営業利益を従来予想の6.50億円から7.00億円に上方修正している。前期は9カ月の変則決算だったため、増減率は開示していない。上半期にプロジェクト獲得の効率化と利益体質への転換が進んでいるほか、旅費交通費などの活動費が当初想定を下回る見通しとなった。下半期は来期以降の業績拡大に向けたブランディング活動を積極的に実施する予定のため、利益の増加幅を低めに見積もったという。


テックポイント<6697>:1623円 カ -
ストップ高買い気配。21年12月期の営業利益を従来予想の7.94億円から13.29億円(前期実績4.09億円)に上方修正している。車載カメラシステム市場からの需要が増加していることに加え、監視カメラシステム市場で製品ラインアップが好評を博しており、利益が拡大する見通し。第1四半期(21年1-3月)の営業利益は5.00億円(前年同期実績0.04億円)で着地している。


アライドアーキ<6081>:782円 カ -
ストップ高買い気配。21年12月期の営業利益を従来予想の4.00億円から5.20億円(前期実績2.98億円)に上方修正している。第1四半期(21年1-3月)の営業利益が前年同期比1301.3%増の2.18億円と想定を上回る伸びとなったため。同四半期はマーケティングDXの需要拡大が追い風となり、ダイレクトマーケティングの成果向上を実現するツールや動画作成ツールなどが好調だった。
《ST》

 提供:フィスコ

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