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【材料】<動意株・12日>(大引け)=荏原実業、IIJ、トプコンなど

荏原実業 <日足> 「株探」多機能チャートより
 荏原実業<6328>=3日ぶりに大幅反発。同社は11日取引終了後に、21年12月期第1四半期の連結営業利益が前年同期比74.0%増の35億4400万円になったと発表。通期計画の34億円を超過しており、上方修正期待が高まっているようだ。連結売上高は同27.6%増の147億2500万円で着地。上下水道関連設備の更新・改修・機能強化や、雨水排水施設などの国土強靱化の需要が堅調に推移したことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

 インターネットイニシアティブ<3774>=後場一段高。正午ごろに発表した22年3月期連結業績予想で、売上高2260億円(前期比6.1%増)、営業利益175億円(同22.8%増)、純利益117億円(同20.5%増)と大幅増益を見込むことが好感されている。法人ネットワークサービスなどのストック売り上げの伸長を見込むほか、システムインテグレーション事業の継続的な伸長や、21年4月にPTCシステムを完全子会社化したことによる売上高・利益の増加を見込んでいる。なお、21年3月期決算は、売上高2130億200万円(前の期比4.2%増)、営業利益142億4800万円(同73.2%増)、純利益97億1200万円(同2.4倍)だった。

 トプコン<7732>=急伸。週初につけた1597円を上回り一気に上値を伸ばし、18年12月以来約2年半ぶりの高値を更新した。11日取引終了後に発表した21年3月期決算は営業利益が前の期比23%増の65億9300万円と大幅な伸びを達成、従来計画から大きく上振れての着地となった。更に、22年3月期営業利益は100億円(前期比52%増)を見込む。加えて、株主還元も強化し、年間配当は前期実績に10円増配となる20円を計画している。これを評価する形で高水準の買いを呼び込む格好となった。
 
 ジェイリース<7187>=ストップ高。発行株数900万株弱の小型株だが売買高は180万株近くに達し、2月4日以来約3カ月ぶりの高水準となっている。同社が11日取引終了後に発表した21年3月期決算は営業利益段階で前期比6倍の9億4300万円と急拡大した。更に22年3月期の営業利益見通しについても前期比27%増益の12億円見通しと大幅な伸びを見込んでいる。PER12倍と株価指標面からも割高感はなく、高値圏でも追随買いを誘っている。

 IMV<7760>=動意。同社は振動試験装置で世界上位の競争力を有しており、受託試験でも実績が高い。振動試験装置は海外での大型案件が寄与し業績は絶好調に推移している。11日取引終了後に発表した21年9月期中間期(20年10月~21年3月)決算は最終利益が前年同期比2.4倍の7億9900万円と急拡大した。通期計画は6億5000万円で既にこれを大幅に超過している。これを受けて上値を見込んだ投資資金が一気に流れ込む形となった。

 ジー・スリーホールディングス<3647>=大幅高で続伸。同社は11日取引終了後に、マグネシウム電池事業を開始すると発表しており、これが材料視されているようだ。このマグネシウム電池は、負極にマグネシウム、正極に炭素系材料を用いて、食塩水に浸して電気化学反応によって電気を取り出す燃料電池の一種。同社は今後、マグネシウム電池を災害時非常用電源として使用されることを想定した開発を進め、将来的にはドローン搭載用などのマグネシウム電池のラインアップ拡充を目指しながら、全国の公的機関や一般消費者、事業法人に販売するとしている。また、同日には宮城県にある未稼働太陽光発電所の権利をリコーリース<8566>に売却することも発表。譲渡価額は非公表ながら、前年度末の純資産(約24億5887万円)の30%に相当する額以上で売却するとしている。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

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