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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 東京エレクトロンの決算反応で物色シフトを見極めたいところ


大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 
TOPIX先物 
シカゴ先物 
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

大阪6月限ナイトセッション
日経225 28860 -20 (-0.06%)
TOPIX 1901.5 ±0.0 (±0.00%)
CME先物 29075 +195
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
 
 5日の米国市場はNYダウ、S&P500が上昇する一方、ナスダックは下落。イエレン財務長官が景気過熱を防ぐため利上げが必要になるかもしれないとの発言を軌道修正したことにより、早期利上げへの警戒感が後退。好調な1-3月期決算が相次いでいるほか、良好な経済指標を材料視した買いが優勢となった。しかし、足元でバリュー株へのシフトが強まっており、ハイテク株への利益確定の流れは継続。この影響によりナスダックは4営業日続落となった。 

 シカゴ先物清算値は4月30日の大阪比195円高の2万9075円だった。30日の日経225先物のナイトセッションは日中比20円安の2万8860円だったこともあり、寄り付きはシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。ただし、ゴールデンウイーク中のシカゴ先物は3日に2万9135円まで上昇したものの、4日には2万8585円まで下落するなど2万9000円近辺でのこう着が続いていた。また、米国ではグロース株からバリュー株へのシフトが本格化しており、ハイテク株の弱い値動きを受けてナスダックは4営業日続落となっている。チャート形状では、マドを空けての下落により25日移動平均線を割り込んでおり、75日線水準での攻防を見せている。同水準を明確に割り込んでくるようだと調整トレンド入りが確実視されてくる可能性もあるため、米クオリティ株などとの連動性の観点から積極的な売買は手控えられやすい。

 そのため、東京市場においても指数インパクトの大きい値がさハイテク株などは不安定な展開が見込まれる。この結果、NT倍率は低下を見せてくる可能性が高く、現在の26週線を支持線、13週線を抵抗線とした狭いレンジ(先物中心限月で15.10倍~15.20倍辺り)での保ち合いを下放れてくる可能性は想定しておきたいところである。まずは、4月30日に決算を発表した東京エレクトロン <8035> の市場反応を見極めたい。コンセンサスを上回る今期見通しを素直にポジティブ視してくるようであれば、NT倍率の保ち合いレンジ内での推移は継続すると考えられ、反対にレンジ下限レベルに低下する局面においては、NTロング(日経225先物買い・TOPIX先物売り)のポジションを構成するタイミングとして意識されやすいだろう。

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