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【特集】GW明け後に活躍必至、主力3テーマの必勝妙味株を狙え!(3)【半導体製造装置関連】 <GW特集>

半導体はデジタル社会の構築に向け欠かせないキーパーツで、足もとでは品不足状態が強まっている。日本は半導体製造装置の分野で高シェアを誇る有力・企業を数多く擁している。

―時流に乗る「DX」「脱炭素」「半導体製造装置」は中長期で活躍へ―

 東京株式市場は、ゴールデンウイーク(GW)の連休を経て夏相場へと向かう。今年は2月に日経平均株価が3万467円と30年半ぶりの高値をつけたが、その後は一進一退が続く。そんななか、好調なパフォーマンスで市場の注目を一身に集めているのが「デジタルトランスフォーメーション(DX)」、「 脱炭素」、「 半導体製造装置」の主力3大テーマだ。DXはIT関連株、脱炭素は環境関連株、半導体製造装置はハイテク株などとの関連性が高いが、いずれも中長期的な成長期待は高く、物色の裾野も広い。GW明け後の相場に向け活躍必至の各テーマの妙味株をそれぞれ3銘柄ずつ紹介する。第3回目は「半導体製造装置関連」を取り上げた。

(3)【半導体製造装置関連】
車載向けなど品不足深刻、設備投資本格化の恩恵大

 「半導体」が世界の投資家の熱い視線を集めている。“産業のコメ”と呼ばれる半導体は、スマホや5Gなど通信、データセンター、自動車などあらゆる場面で使われ、その需要は急拡大している。デジタル社会構築に向け欠かせないキーパーツであることから、米国と中国の覇権争いにも関連し、半導体を巡る国際的な競争は激化している。特に、足もとでは車載向けなどを中心に品不足が深刻化している。日本は半導体製造装置関連で世界的高シェアを誇る企業が多く、足もとでは強力な追い風が吹いている。

●ローツェ <6323> ~4期連続最高益更新へ

 ウエハー・ガラス基板搬送装置最大手。半導体ウエハーの運搬装置では、窒素を充填し製品の劣化を防ぐ機器などに強み。テレワークなど新しい様式の定着による設備需要に加えて、高速通信規格5Gの本格普及や自動車高機能化などで、引き続き半導体関連装置の需要拡大を見込んでいる。22年2月期連結営業利益は、前期比9.6%増の102億800万円と4期連続の最高益更新を目指す。

●アドテック プラズマ テクノロジー <6668> [東証2]~高周波プラズマ電源で高実績

 同社は半導体装置向け高周波プラズマ電源装置のトップメーカー。21年8月期第2四半期累計(20年9月~21年2月)の連結営業利益は、前年同期比1.5%増の4億4400万円にとどまった。ただ、足もと設計案件が増加しており今後の受注回復に備えて、国内外における技術サービス、生産ラインの増強などトータル体制を強化している。今後は、中国や台湾、韓国の現地装置メーカーへの営業、技術提案を強化し、現状シェアの2倍を目指している。

●シグマ光機 <7713> [JQ]~光学部品ニーズが堅調に推移

 同社は、半導体や液晶製造装置など産業応用分野向けのレーザー光学関連部品メーカー。光学加工、機械加工、システム化という3つの技術をワンストップで提供することを強みとする。足もとでは、国内・アジア地域を中心とした電子部品・半導体業界向けに、レーザー加工機・検査装置の組み込み用光学素子・薄膜製品や、光学ユニット製品の需要が堅調。4月に発表した21年5月期第3四半期累計(20年6月~21年2月)の連結営業利益は、7億300万円(前年同期比19.4%増)と2ケタ増となった。


★1日~5日に「ゴールデンウイーク特集」などを一挙、“32本”配信します。ご期待ください。
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