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【市況】株価指数先物【昼のコメント】 薄商いのなかでオーバーシュート気味の下落


 日経225先物は11時30分時点、前日比570円安の2万9120円(-1.91%)前後で推移している。ギャップスタートながら、寄り付きは2万9400円とシカゴ先物清算値(2万9340円)を上回って始まった。しかし、その後は断続的なインデックス売りにより大きく軟化し、前場半ばには2万9070円まで下落幅を広げている。その後は下げ渋っているものの、2万9100円を挟んだもみ合いを続けており、戻りの鈍さが目立つ。

 新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言発出への不安からギャップスタートとなったが、これまで底堅さが確認されてきた2万9500円をあっさり割り込んだことにより、インデックスに絡んだ売りの影響を浴びている。東証1部の売買高は5億株を超えているものの依然として薄商いの状況ということも相まって、インデックス売りの影響を大きく受けており、オーバーシュート気味の下落に映る。そのため、修正リバウンドも意識されそうだが、薄商いの需給状況では打診買いの域にとどまりそうだ。

 なお、前引けのTOPIXは1.25%の下落であり、日銀のETF買いは実施されるだろう。ただし、想定内でもあるため、戻りの鈍さが嫌気される局面では、売り圧力を警戒した軟調地合いに向かいやすい。なお、NT倍率は先物中心限月で15.06倍まで下落しており、保ち合いレンジのボトム水準で推移。

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