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【市況】15日の株式相場見通し=売り買い交錯、新型コロナ懸念で上値重い

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 15日の東京株式市場は、強弱観対立も日経平均株価の上値は重い展開となりそうだ。前日の欧米株市場は高安まちまちの展開だった。前の日に最高値を更新した独DAXはやや軟調だったものの仏CAC40は20年ぶりの高値を更新するなど世界株高の流れが続いている。米国株市場では経済回復期待を背景に景気敏感株が買われ、NYダウが小幅ながら反発。ただ、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数は軟調だった。東京市場ではゴールデンウイーク前後から本格化する企業の決算発表を前に気迷い気味の動きが続いており、きょうもはっきりした方向感が出にくい。国内では大阪府を中心に新型コロナウイルスの感染再拡大が確認されるなか、経済活動への影響が懸念される状況で内需株の上値を買い進みにくい地合いとなっている。一方、下値を売り込む材料にも乏しく日経平均は2万9000円台後半で売り買いを交錯させる展開が続きそうだ。

 14日の米株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比53ドル62セント高の3万3730ドル89セントと3日ぶり反発。ナスダック総合株価指数は同138.259ポイント安の1万3857.840だった。

 日程面では、きょうは、黒田日銀総裁が支店長会議であいさつ、4月の日銀地域経済報告(さくらリポート)。また、東証マザーズにサイバートラスト<4498>が新規上場する。海外では4月の米ニューヨーク連銀製造業景況感指数、4月の米フィラデルフィア連銀製造業景況感指数、4月の全米住宅建設業協会(NAHB)住宅市場指数、3月の米小売売上高、3月の米鉱工業生産・設備稼働率など。

出所:MINKABU PRESS

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