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【市況】<マ-ケット日報> 2021年4月8日

 8日の市場は日経平均が小反落。終値は前日比21円安の2万9708円だった。新年度に入ってから上値では手じまい先行の動きが続くなか、3月期決算発表を前に利益確定の売りが本日も優勢だった。前日の米国株でハイテク株が売られていたことも重荷に。一方、売り一巡後は時間外取引の米株先物がしっかりしていたため徐々に下げ幅を縮小。前場に一時200円以上安かった日経平均は下げ幅を1/10に縮めて取引を終えている。

 昨日の米国市場は金融緩和の長期化観測からダウ平均は小反発した。FRBが発表した議事要旨で当面は現行ペースの資産購入が続くことが判明。経済正常化が進んでも金融緩和がしばらく続くとの見方が広がった。景気への楽観論でも長期金利が落ち着いて推移したことも安心材料に。ただ、全般的には買いがあまり広がらず各主要指数は高安まちまち。金利低下にもナスダック指数が上がらなかったことで目先は手詰まり感も出ている様子。

 さて、東京市場は昨日同様に取引時間中は下値を広げる場面があったが、小口の押し目買いに支えられて下げ幅を縮小する下げ渋りの展開に。東証1部の出来高はまだ増えてこないが、下値を保つには十分な商いを維持している模様。東京都が緊急事態宣言に準じる「まん延防止措置」の検討に入ったと伝わったが、ある程度想定されていたため材料視されることはなかった。(ストック・データバンク 編集部)

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