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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 狭いレンジ推移ながらもリバウンド機運が高まる可能性


大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 29660 -50 (-0.16%)
TOPIX先物 1961.0 -5.0 (-0.25%)
シカゴ先物 29680 -30
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 7日の米国市場はNYダウ、S&P500が上昇する一方で、ナスダックは下落。バイデン大統領による2兆2500億ドル(約250兆円)規模のインフラ計画を巡る演説を控え、雇用期待が高まった。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を受けて、緩和的なスタンスが継続されるとの見方なども安心感に繋がった。しかし、利益確定の売り圧力は強く、上値を抑えられる展開となった。 

 シカゴ先物清算値は大阪比30円安の2万9680円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比変わらずの2万9710円で始まり、米国市場の取引開始に向けて2万9550円まで軟化。その後、2万9700円近辺まで切り返したものの買いは続かず、2万9600円~2万9700円辺りでのレンジ推移を経て、2万9660円で取引を終えた。

 本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り優勢のスタートが見込まれる。ただし、米国市場は小幅な値動きにとどまっており、下へのバイアスが強まる展開にはならないだろう。ナイトセッションでは2万9550円まで下落したものの、日中安値の2万9520円は割り込んでおらず、2万9500円近辺が心理的な支持線として意識されやすいとみておきたい。

 一方で、5日移動平均線(2万9816円)水準が上値抵抗線となる可能性はあるものの、VIX指数は17.16に低下しており、直近でつけた安値を下回っている。リスク選好の状況により、狭いレンジ推移ながらも、5日移動平均線水準を窺うリバウンド機運が高まる可能性に期待したいところである。

 なお、引き続きアルケゴス絡みの処分売りに伴う需給変化には注意しておきたい。新型コロナウイルス感染症についても、東京都でまん延防止等重点措置の適用となれば、アルゴリズム発動による短期筋のショートポジションの積み上がりに警戒する必要がある。そのため、ポジションを大きく傾けるよりも、NTロング(日経225先物買い・TOPIX先物売り)などによるスプレッド狙いのスタンスを継続しておきたい。

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