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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

チェンジ <日足> 「株探」多機能チャートより

■チェンジ <3962>  3,830円 (+205円、+5.7%)

 チェンジ <3962> が急反発。7日昼ごろ、エムスリー <2413> と連携し、 新型コロナワクチン接種における体制構築支援サービスを全国の自治体へ展開すると発表しており、これが好感された。エムスリーが官民連携事業として展開している「【新型コロナワクチン接種体制】医師・薬剤師採用まるっとお任せサービス」の自治体向けマーケティングを支援するという。

■マクビープラ <7095>  7,530円 (+280円、+3.9%)

 Macbee Planet <7095> [東証M]が大幅続伸し、連日で上場来高値を更新した。6日の取引終了後、株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO」を運営する日本クラウドキャピタルと資本・業務提携したと発表しており、これが好感されたようだ。今回の提携により、IRのDX化を支援するマクビープラの「I-Robee」を「FUNDINNO」を利用する株式発行会社に提供し、IR担当者の負荷を軽減させるという。また、「FUNDOOR」との連携も視野に入れ、株式発行会社に対するサポートの幅を広げることでベンチャー企業の成長支援を行う方針だ。

■アルバック <6728>  5,050円 (+170円、+3.5%)

 アルバック <6728> が大幅反発。6日の取引終了後、半導体・フラットパネルディスプレー(FPD)・電子部品製造装置向け耐食性表面処理「VACAL-Z(バッカルゼット)」の販売を開始すると発表しており、これが好感されたようだ。同社では、従来用いられている処理では熱サイクルにより亀裂が生じるほか、耐食性の悪化、微細なチリの発生源になるなどの問題があったという。「VACAL-Z」は、こうした問題点が解決されており、顧客の製造工程においてデバイスの性能や歩留まりの向上に貢献していくという。

■郵船 <9101>  3,960円 (+125円、+3.3%)

 日本郵船 <9101> が大幅反発。6日取引終了後、21年3月期の連結経常利益見通しを増額修正したことが好感された。同利益は従来予想の1600億円が約2000億円(前の期比4.5倍)に見直された。旺盛な輸送需要の継続により、持ち分法適用会社「OCEAN NETWORK EXPRESS」の21年3月期業績は想定を上回る。また、航空運送事業や物流事業も堅調な市況が継続していることが業績の上振れ要因に働く見通しだ。7日は商船三井 <9104> や川崎汽船 <9107> も値を上げた。

■昭電工 <4004>  3,420円 (+95円、+2.9%)

 昭和電工 <4004> が4日続伸で連日の年初来高値更新。時価は2019年5月以来約2年ぶりの高値圏を走る。20年12月期は営業損益が194億4900万円の赤字となったが、21年12月期は急回復が見込まれている。半導体市場の活況を受けて電子材料用ガスが伸びているほか、自動車販売の好調を背景とした部材需要の拡大が収益に貢献、45億円の黒字に転換する見通し。市場では「昨年の日立化成買収に伴う半導体関連の業容拡大効果が見込まれることが大きい」(中堅証券アナリスト)と評価する声がある。

■アクシージア <4936>  1,545円 (+41円、+2.7%)

 アクシージア <4936> [東証M]が反発。同社は2月にマザーズ市場に上場した直近IPO銘柄で、化粧品や健康補助食品の製造・販売事業を手掛けている。7日、中国のSNS型ECプラットフォーム「RED」と広告戦略連携契約を締結したと発表しており、これが好感されたようだ。REDは、2013年に中国で設立された若者向けのライフスタイルプラットフォーム。同社では、この契約の締結によりREDのプロモーション資源を活用し、広告露出の強化やブランド認知の向上を図るとしている。

■ルネサス <6723>  1,270円 (+29円、+2.3%)

 ルネサスエレクトロニクス <6723> が3日ぶりに反発。7日付の日本経済新聞朝刊で「ルネサスエレクトロニクスは、茨城県の工場火災で生産できなくなった半導体製品の一部を、愛媛県の工場で生産する方針を固めた」と報じられており、これが好材料視されたようだ。記事によると、出荷が火災前まで戻るまでに時間がかかることから代替生産の準備を進めてきたという。愛媛工場だけでは補いきないことから、国内の別拠点や海外メーカーへの生産委託などさらに代替生産を広げる方向で調整を続けるとしている。

■住友鉱 <5713>  4,984円 (+106円、+2.2%)

 住友金属鉱山 <5713> が反発。一時132円高で5010円まで上値を伸ばし、5日・25日移動平均線のゴールデンクロス示現で波動転換を示唆している。金市況が目先底入れの動きとなっており、前日6日のNY金先物価格は4日続伸と戻り歩調をみせている。これを背景に金市況と株価連動性の高い同社株に買いが流入した。

■竹内製作所 <6432>  3,055円 (+61円、+2.0%)

 竹内製作所 <6432> が反発。SMBC日興証券は6日、同社株の投資評価を新規「1」でカバレッジを開始した。目標株価は3600円とした。同社は海外売上比率が99%(20年2月期実績)のグローバルミニショベルメーカー。欧米の堅調なインフラ需要は株価には織り込み済みだが、課題だったアフターサービス拠点拡充や北米向けの販売体制強化などの先行投資を着実に行ってきており、この中長期成長力は株価に織り込まれていないとみている。

■丸井G <8252>  2,098円 (+38円、+1.8%)

 丸井グループ <8252> が反発。SMBC日興証券が6日付で同社の投資判断を「2(中立)」から「1(強気)」に引き上げ、目標株価を前回の2000円から2400円へ増額したことが好材料視された。レポートでは、5月に発表の新中期経営計画で示される成長施策や還元策に期待と報告。また、コロナ禍で鈍化したFinTech事業は消費活動の正常化とともに、時差をもって営業債権が増加に転じるとみている。小売事業は成長が期待しにくいが、それゆえの新規事業強化に期待したいとしている。

■トヨタ <7203>  8,487円 (+121円、+1.5%)

 トヨタ自動車 <7203> 、ホンダ <7267> など自動車株が反発し頑強な値動きを示した。前日6日に米10年債利回りが1.6%台半ばまで低下したことで、外国為替市場ではドルが売られる展開となり、1ドル=109円70銭台と110円ラインを割り込んで推移。これは為替感応度の高い自動車セクターにとって輸出採算悪化につながることで株価にはマイナスとなる。ただ一方では、中国での自動車販売需要の好調が伝わり、トヨタ、ホンダともに3月の中国での新車販売台数が前年同月比で急増していることが、株価押し上げ材料となった。

■ディスコ <6146>  37,400円 (+450円、+1.2%)

 ディスコ <6146> が反発。6日取引終了後に発表した21年3月期第4四半期(1-3月)の単体売上高(速報値)が前年同期比43.5%増の456億8300万円に拡大しており、これを好感する買いが入った。21年3月期通期の個別売上高は1533億5700万円となり、計画の1452億円を5.6%上回った。また、同時に発表した1-3月期の個別出荷額は前年同期比44.7%増の462億6000万円だった。精密加工装置は5Gをはじめ、民生品や車載向けなど幅広い用途での需要が高まったことから、アジア向けを中心にダイサー、グラインダーの出荷が大幅に増加したほか、消耗品である精密加工ツールは、顧客の高い設備稼働率など背景に高水準の推移となった。

■吉野家HD <9861>  2,242円 (+25円、+1.1%)

 吉野家ホールディングス <9861> が反発。6日取引終了後、21年2月期連結業績予想の赤字縮小を発表したことが好感された。売上高は1723億円から1703億4800万円(前の期比21.2%減)に見直したが、営業損益は87億円の赤字を53億3500万円の赤字(前の期は39億2600万円の黒字)、最終損益は90億円の赤字を75億300万円の赤字(同7億1300万円の黒字)に修正した。売上高は1月の緊急事態宣言による営業時間短縮の影響もあり、従来予想を下回る見通し。ただ、損益面では仕入れコスト低減を含む全社的なコストダウンの効果が表れたほか、原価ロスや労働時間などのコストコントロールが奏功し、下期の営業利益は黒字に転じたようだ。また、助成金収入を営業外収益に計上したことも業績の押し上げ要因に働いた。

※7日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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