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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

薬王堂HD <日足> 「株探」多機能チャートより

■薬王堂ホールディングス <7679>  2,634円 (-182円、-6.5%)

 東証1部の下落率5位。5日に発表した「3月既存店売上高は2.5%減」が売り材料。
 3月既存店売上高は前年同月比2.5%減。

■あさひ <3333>  1,547円 (-78円、-4.8%)

 自転車小売り大手のあさひ <3333> が3日ぶり大幅反落。同社は5日取引終了後に、22年2月期通期の単独業績予想を公表。営業利益見通しを前期比20.6%減の54億5000万円としていることがネガティブ視されたようだ。コロナ禍での需要が続くとみて売上高予想は同0.8%増の700億円を見込んでいるものの、仕入れコストの上昇や販管費の増加が利益面に影響すると予想している。なお、21年2月期通期の単独決算は売上高が前の期比16.0%増の694億5600万円、営業利益が同71.3%増の68億6300万円で着地した。また、あわせて発表した3月度の既存店売上高(速報値)は前年同期比9.1%増となり、5ヵ月連続のプラス。既存店の客数が同2.0%増となったほか、客単価が同7.0%増となったことが寄与した。

■イオンモール <8905>  1,878円 (-57円、-3.0%)

 イオンモール <8905> が反落。SMBC日興証券は5日、同社株の投資評価を「1」から「2」へ引き下げた。目標株価は2200円(従来2000円)とした。21年2月期は新型コロナの影響を大きく受けたものの、コストコントロール施策の推進もあり、去年7月発表の当初会社計画を上振れる見通しであり、22年2月期はコロナ前の営業利益水準を回復すると予想している。ただ、収益回復期待を織り込み株価は上昇しており、相対的な割安感は後退したとみている。

■アレンザHD <3546>  1,335円 (-29円、-2.1%)

 アレンザホールディングス <3546> が反落。5日の取引終了後、集計中の21年2月期連結業績について、売上高が1540億円から1574億円(前の期比14.3%増)へ、営業利益が67億円から83億5000万円(同2.5倍)へ、純利益が42億円から51億4000万円(同2.7倍)へ上振れて着地したようだと発表しが、目先の材料出尽くし感から売られたようだ。第4四半期に東北地方を中心に大雪があり、除雪用品・冬季商品が大きく伸長したほか、新型コロナウイルス感染症の感染拡大継続に伴う巣ごもり需要などで、DIY用品、園芸、インテリア、収納用品、ペットなどが想定以上に好調だったことなどが要因。また、感染予防としてチラシ配布の中止や出張自粛により販管費が減少したことも寄与した。

■三菱UFJ <8306>  598円 (-12.6円、-2.1%)

 三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> 、三井住友フィナンシャルグループ <8316> 、みずほフィナンシャルグループ <8411> などメガバンクが軟調。米10年債利回りが前日5日は終値ベースで1.70%と低下し、金利上昇傾向に歯止めがかかった。これを背景に米国株市場ではNYダウやナスダック総合指数が大幅高となったにも関わらず、ゴールドマン・サックスやシティグループなど大手金融株の一角が軟調となり、その地合いが日本市場にも波及した。米投資会社アルケゴス・キャピタルに絡む損失の影響に対する懸念も拭い切れない状況にあり、後場に入りメガバンクをはじめ金融セクターは下値模索の動きとなった。

■ハイデイ日高 <7611>  1,807円 (-33円、-1.8%)

 ハイデイ日高 <7611> が反落。5日の取引終了後に発表した3月度の売上高速報で、既存店売上高が前年同月比29.5%減と前年割れが続いたことが嫌気された。

■SBG <9984>  9,881円 (-112円、-1.1%)

 ソフトバンクグループ <9984> が反落。寄り付き買い先行で1万円大台を回復後に値を消し、やや売り物に押される展開となった。前日5日に25日移動平均線を上回るとともに日足一目均衡表の雲抜けを達成、5日・25日移動平均線のゴールデンクロスも接近、前日のナスダック総合指数が高かったことで、米ハイテク株への積極投資を続ける同社株には追い風となったが、5日まで5連騰で1000円近く水準を切り上げてきたこともあって、目先利益確定の売り圧力に押される展開となった。

※6日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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