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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 グロース株見直しで目先的にはNTロング狙い


大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 29370 +160 (+0.54%)
TOPIX先物 1963.5 +10.0 (+0.51%)
シカゴ先物 29345 +135
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 31日の米国市場はNYダウが下落する一方、S&P500、ナスダックは上昇。バイデン大統領の大規模なインフラ計画の発表を控え、景気押し上げ期待を背景とした買いが先行。また、3月のADP雇用統計では民間雇用者数が6カ月ぶりの大幅増加となったことも材料視された。その後、期末要因から利益確定売りが優勢となりNYダウが下落に転じた半面、アップルやマイクロソフトなどクオリティ株に物色が向かっており、バリューからグロース株へ資金がシフト。割高感が後退していたハイテク株を見直す流れにより、ナスダックは上昇。

 シカゴ先物清算値は大阪比135円高の2万9345円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比20円高の2万9230円で始まり、開始直後につけた2万9180円を安値に上昇に転じている。米国市場の取引開始時に2万9300円を回復すると、その後も強い基調を続けており、一時2万9440円まで上昇幅を広げている。引けにかけてやや利食いに押される形となったものの、2万9370円で取引を終えた。

 本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い優勢の展開になろう。期末要因からNYダウは下落となったものの、ハイテク株を見直す流れが強まったことは安心感に繋がるだろう。VIX指数は19.40に低下しており、引き続きボトム圏での推移が継続。SOX指数は構成銘柄の全てが上昇しており、東京市場でも指数インパクトの大きい値がさハイテク株などへの支援材料になりそうだ。

 また、NT倍率は先物中心限月で14.95倍まで上昇しており、節目の15.00倍回復が射程に入ってきている。NT倍率の上昇を想定したNTロング(日経225先物買い・TOPIX先物売り)のポジションが積み上がってくる可能性はありそうだ。もっとも、再びグロースに資金シフしてくるかは依然見極めが必要であり、あくまで3月の下落に対する修正として見ておきたい。NT倍率は3月の下落過程で52週移動平均線レベルまでの調整を経て、足元では26週移動平均線水準を捉えてきている。テクニカル面からも、いったんリバウンドが試される水準である。

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