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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:仮想通貨関連、エニグモ、イビデン

セレス <日足> 「株探」多機能チャートより
■エニグモ <3665>  1,460円  +202 円 (+16.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 エニグモ<3665>が急騰している。17日の取引終了後、22年1月期業績(非連結)は売上高81億3900万~88億4600万円(前期比15.0~25.0%増)、経常利益30億6000万~35億1900万円(同1.0~16.0%増)になりそうだと発表、これが好感されている。今期は個人輸入代行ソーシャル通販サイト「バイマ」で法人、大型出品者との連携拡大、SNSやデータを活用したマーケティングを強化するほか、成長が加速してきた英語版BUYMAとLife Styleカテゴリに注力し、取扱高を伸ばす計画だ。同時に発表した21年1月期業績は売上高70億7700万円(前の期比16.1%増)、経常利益30億3000万円(同13.0%増)だった。

■マネックスグループ <8698>  987円  +93 円 (+10.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 マネックスグループ<8698>、GMOペイメントゲートウェイ<3769>、セレス<3696>、リミックスポイント<3825>、モバイルファクトリー<3912>など仮想通貨関連株が軒並み高に買われている。ここにきてビットコイン価格が再び上昇基調を強めている。ビットフライヤーが提示するきょう午前8時時点のビットコイン価格は634万9743円と前日比で20万円以上も上昇している。FOMC後のパウエルFRB議長の記者会見では今後も強力な金融緩和姿勢を継続することを明示しており、過剰流動性が担保されたことを背景にビットコイン価格も先高期待が高まった。これを受け、仮想通貨取引所運営のコインチェックを子会社に持つマネックスGをはじめ関連株には総じて上値を見込んだ投資資金が流入している。

■日本マイクロニクス <6871>  1,813円  +104 円 (+6.1%)  11:30現在
 日本マイクロニクス<6871>は8連騰となっている。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が17日付のレポートで同社の目標株価を前回の1200円から1600円に引き上げており、これが手がかり材料となっているようだ。レポートでは、付加価値の高いDRAM向けアドバンストプローブカードの需要増加などを踏まえ業績予想を大幅に増額し、目標株価を引き上げると報告。一方、足もとの株価は利益拡大をある程度織り込み済みの水準にあるとみて、レーティングはHold(中立)を継続している。

■イビデン <4062>  4,980円  +275 円 (+5.8%)  11:30現在
 イビデン<4062>が急反発している。SMBC日興証券が17日付で同社の投資判断を「2(中立)」から「1(強気)」に引き上げ、目標株価を4600円から6400円へ大幅増額しており、これが好材料視されている。レポートでは、FC(フリップチップ)パッケージの需給逼迫が22年中も継続するとの見方に変更すると報告。22年3月期以降の業績拡大を株価は織り込んでいないと判断し、投資判断と目標株価を引き上げた。ファンダメンタルが好転するなか、11月以降の株価調整で割安感が増したと指摘している。

■JTOWER <4485>  8,850円  +450 円 (+5.4%)  11:30現在
 JTOWER<4485>が反発。17日の取引終了後、21年3月期業績予想について、売上高を34億2400万円から35億1000万円(前期比37.2%増)へ、営業利益を3億円から4億円(同5.8倍)へ上方修正しており、これが好感されている。商業施設やオフィスビルの大型施設内のアンテナ、配線、中継装置などの携帯インフラを一本化して提供する国内IBS事業の新規導入物件数が順調に進んでいることが要因。また、新型コロナウイルスに対応したリモートワーク体制の実施や人材採用の後ずれによる販促費、人件費などの経費が抑えられていることも寄与する。

■メドレー <4480>  4,375円  +180 円 (+4.3%)  11:30現在
 メドレー<4480>が高い。17日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、営業利益を5000万~5億9000万円から1億6000万~6億6000万円(前期比59.6%減~66.7%増)へ上方修正したことが好感されている。2月26日付でメディパスを連結子会社化したことによる影響に加えて、人材プラットフォーム事業及び医療プラットフォーム事業のオンライン診療が好調に推移していることが要因としている。

■東京エレクトロン <8035>  43,740円  +1,640 円 (+3.9%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>が1700円を超える上昇をみせたほか、ディスコ<6146>も1000円強の上昇をみせるなど値がさの半導体製造装置関連株に物色の矛先が向いている。ここ最近の半導体関連セクターは調整色の強い動きを強いられていたが、きょうはFOMC通過後の米株高を受けて買い安心感が広がり、押し目買いや買い戻しの動きを誘発している。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も直近は3日続伸と戻り歩調を強めており、これが東京市場にもプラスの影響を与えている。

■神鋼環境ソリューション <6299>  2,503円  +83 円 (+3.4%)  11:30現在
 神鋼環境ソリューション<6299>が続伸。17日取引終了後、21年3月期連結利益予想の増額修正と増配を発表したことが好感されている。売上高は1100億円(前期比12.2%増)で据え置いたが、営業利益は48億円から52億円(同48.4%増)、純利益は30億円から34億円(同24.6%増)に修正した。前回公表時からの更なる収益改善が見込め、懸念事項における費用発生も最小限にとどまる見込みとなった。また、今期の期末一括配当は従来予想の45円から15円増の年60円(前期比15円増)に増配する予定だ。

■日経レバ <1570>  35,100円  +1,100 円 (+3.2%)  11:30現在
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が急反発、1000円を超える上昇で2月22日取引時間中以来となる3万5000円台を回復した。前日のFOMCでは強力な金融緩和政策の維持を決定、21年の米GDP成長率を6.5%に上方修正するなど景気見通しについても強気の見方を示し、これを好感する形で米国株市場ではNYダウが初の3万3000ドル台に乗せるなど強調展開をみせた。東京市場でもこのリスクオンの流れが波及し、日経平均は500円を超える上昇をみせており、日経平均に連動するETFで変動率が2倍に基本設定されている日経レバも大きく水準を切り上げる展開となっている。売買代金も全市場を通じて群を抜いている。

■トヨタ自動車 <7203>  8,553円  +245 円 (+3.0%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>やホンダ<7267>など自動車株は強弱感対立も、買い優勢の展開となっている。FOMCではFRBが2023年末までゼロ金利政策を維持する方針を表明したほか、会合後のパウエルFRB議長の記者会見も市場コンセンサスよりもハト派寄りの内容だったことから、外国為替市場ではドル売り・円買いの動きを誘発した。足もとでは1ドル=108円台後半まで円高方向に振れている。これを受け、為替感応度の高い自動車株は輸出採算改善の思惑が後退している。ただ、米国景気の回復が想定以上に速く今後の見通しも強気に傾いていることは、米国での新車販売需要にも追い風となることが予想され、自動車株に対する売り圧力は限定的だ。

■野村ホールディングス <8604>  678.7円  +15.9 円 (+2.4%)  11:30現在
 野村ホールディングス<8604>が昨年来高値を更新したのをはじめ、証券株が一斉高となっている。東証1部33業種中で「証券」は値上がり率トップとなっている。前日のFOMC結果を受け米国株が買われ、これを引き継ぐ形で東京市場も朝方からリスク選好ムードが高まった。日経平均は500円を超える上昇で、一時2月16日につけた昨年来高値3万467円を上回る場面もあった。全体売買代金も活況であり、証券会社にとっては株高による運用成績の向上と商い拡大に伴う手数料増加のダブルメリットが期待できる状況にある。収益環境改善を見込んだ買いが証券セクターに流入する格好となった。

■三菱UFJ <8306>  627.1円  +11.8 円 (+1.9%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、第一生命ホールディングス<8750>などいずれも買いが先行している。注目を集めたFOMCではFRBが2023年末までゼロ金利政策を維持する方針を表明したが、短期債利回りは低下する一方、長期債の利回りは上昇し、10年債利回りは終値で1.64%台まで水準を切り上げた。当分の間は強力な金融緩和政策が金利を低水準に抑えることが予想されるものの、中期的には景気押し上げに伴う金利上昇余地を見込んだ動きといえる。これを背景とした運用利ザヤの拡大期待から、前日の米国株市場ではゴールドマン・サックスやJPモルガンなど大手金融株が上昇しており、東京市場でも米国事業を手掛けるメガバンクや大手生保株がこれに追随する流れとなっている。

■大和重工 <5610>  888円  +150 円 (+20.3%) ストップ高   11:30現在
 大和重工<5610>がストップ高となっている。17日の取引終了後、21年12月31日時点の株主から株主優待制度を新設すると発表しており、これが好感されている。毎年12月末時点で1単元(100株)以上を保有する株主を対象に、クオカードを保有期間1年未満で500円分、1年以上で1500円分贈呈する。

■シンワワイズ <2437>  603円  +100 円 (+19.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 Shinwa Wise Holdings<2437>はストップ高の603円でカイ気配となっている。17日の取引終了後、同社が取り扱うアート作品をもとにしたNFT(代替不可能なトークン)の生成・販売事業を開始すると発表しており、これが材料視されているようだ。NFTはブロックチェーン上に生成される非代替性トークンのことで、実物資産に紐付けることで権利の所在を明確化することが可能になるとされている。同社は、生成したNFT(アート作品情報及びブロックチェーン上に組み込んだアート登録情報が内包するトークン)と、ブロックチェーン上に記録されたアート作品をセットで販売するという。今後、デジタルアートやデジタルコンテンツをNFT化して流通させるなど、同事業の領域を更に広げていくとしている。

■アピリッツ <4174>  4,960円  +700 円 (+16.4%) ストップ高   11:30現在
 アピリッツ<4174>が急伸しストップ高の4960円に買われた。16日の取引終了後に発表した22年1月期単独業績予想で、売上高46億9600万円(前期比20.7%増)、営業利益2億8300万円(同23.7%増)、純利益1億7900万円(同43.0%増)と大幅な増収増益を見込んでいることが好感されている。市場のデジタルトランスフォーメーション(DX)化が追い風となり、Webソリューション事業の成長を見込む。また、オンラインゲーム事業では自社ゲームの新作タイトルについては保守的に見込むものの、パートナーゲーム開発の大型案件が寄与する見通し。

●ストップ高銘柄
 わかもと製薬 <4512>  554円  +80 円 (+16.9%) ストップ高   11:30現在
 セレス <3696>  5,110円  +700 円 (+15.9%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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