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【材料】本日の注目個別銘柄:ユーグレナ、三井ハイテク、エアトリなど

HIS <日足> 「株探」多機能チャートより

<9603> H.I.S. 2285 +32
大幅反発。前日に第1四半期の決算を発表、営業損益は117億円の赤字となり、会社計画100億円の赤字をやや下回った。緊急事態宣言発出による影響や電力卸価格高騰などの影響を受けた。ただ、前四半期の143億円の赤字からは損益が改善しており、販管費の削減も進んでいる。業績見通しの発表は見送られているが、今後は緊急事態宣言解除、GoToトラベルの再開などが想定され、最悪期は峠を越えたとの見方が優勢に。

<3038> 神戸物産 3005 -25
反落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は70億円で前年同期比24.8%増益となった。65億円程度であった市場予想も上回る好決算となっている。PBの売上構成比の上昇なども評価材料と捉えられている。ただ、月次動向などを考慮すると決算数値へのサプライズは限定的であり、とりわけ業績成長期待の高い銘柄でもあるため、決算発表が出尽くし感につながりやすい状況となっている。

<4369> トリケミカル 3485 -180
大幅続落。前日に21年1月期の決算を発表した。営業利益は26.9億円で前期比15.7%増益となり、第3四半期決算時の上方修正値をやや上回る水準で着地した。一方、22年1月期は27億円で同0.3%増と横ばいにとどまる見込み。半導体市況が好調な中、業績見通しは想定よりも低水準と捉える動きが優勢となっている。また、中期計画も公表しているが、23年1月期も27.7億円と微増益にとどまる予想としている。

<6191> エアトリ 2280 +176
大幅続伸。前日に21年9月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来の4.5億円から10億円に増額、前期は89.9億円の赤字であった。新型コロナウィルスの感染拡大や緊急事態宣言の発令などの影響による落ち込みは想定よりも限定的なもよう。今後は緊急事態宣言解除などにより、観光市場の大幅な回復も見込まれており、足元の業績上振れをストレートに評価する動きが優勢となっている。

<9076> セイノーHD 1586 -95
大幅反落。2026年満期ユーロ円建CBの発行を発表している。手取金約250億円はロジ・トランス施設の建設及び建設用地取得などの投資資金に充当する予定のもよう。転換価額は2168円で、前日終値に対するアップ率は28.97%となっている。今回のファイナンスによる潜在的な希薄化率は6.32%になる見込み。株価が高値圏にあることも要因に、潜在的な希薄化を警戒する動きが優勢になっている。

<4666> パーク24 2248 +34
続伸。前日に第1四半期決算を発表、経常損益は47億円の赤字となっている。会社計画である28億円の赤字は下振れたものの、ほぼ市場想定通りの着地となる形に。国内での緊急事態宣言再発出などで売上が落ち込んだが、コスト削減などは順調に進展のもよう。緊急事態宣言解除による今後の業績回復が期待される中、想定内の赤字幅にとどまったことで、あく抜け感も強まる展開に。

<8227> しまむら 10990 +230
大幅反発。前日に業績予想の上方修正を発表した。営業利益は従来予想の309億円から380億円、前期比65.4%増に引き上げた。すでに第3四半期の時点で通期計画を上回っていたほか、足元の堅調な既存店動向も明らかになっていたため、上方修正自体は想定線とみられるが、12-2月期も高い増益ペースを維持する形になっており、ポジティブな反応が優勢に。新型コロナの影響軽減による新年度業績への期待も先行へ。

<2931> ユーグレナ 1264 +264
急伸。実証実験を進めてきたミドリムシ由来のバイオジェット燃料が完成したと発表している。これまでは車や船舶などに供給してきたが、21年内にも航空運送事業者にバイオジェット燃料を供給していく。足元では横浜市の実証プラントでバイオ燃料製造しているが、25年には2000倍の生産能力をもつバイオ燃料の商用プラントを建設する予定。稼働前に原料調達から燃料販売先までの供給網の構築を急ぐようだ。

<6361> 荏原製 4505 +265
大幅続伸。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に、目標株価も3400円から6000円に引き上げた。CMP装置の受注が想定を上回るペースで伸長しており、とりわけ、TSMC向けのシェアが高いとみられることで、積極的な設備投資の恩恵を受けると予想している。また、ASMLが独占しているEUV露光装置向け真空ポンプ排気システムの受注も期待できると分析。精密・電子事業の高い成長性を積極評価へ。

<6966> 三井ハイテク 4070 +340
大幅反発。前日に21年1月期決算を発表、営業益は37.9億円となり、従来計画の26億円を大きく上回った。前期は0.2億円だった。自動車向けリードフレームや電動車向けモーターコアの売上が増加しているもよう。期末配当金も9円の計画から18円に引き上げた。22年1月期も47億円で同24.0%増益を見込む、年間配当金も21円から27円に引き上げる見込み。想定以上の好業績としてポジティブサプライズに。
《ST》

 提供:フィスコ

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