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【材料】<動意株・9日>(前引け)=インプレス、大同メ、アスカネット

インプレス <日足> 「株探」多機能チャートより
 インプレスホールディングス<9479>=上値指向を強める。同社は電子書籍やネット広告などデジタルコンテンツを展開するが、巣ごもり化で市場拡大が加速した電子コミックの配信事業で収益拡大の恩恵を享受している。21年3月期は2度の上方修正を行っており、直近修正時点で21年3月期営業利益は前期比5割増の6億5000万円を予想している。しかし、20年4~12月期営業利益は14億8900万円と既にこれを大幅に上回っている。株価が200円近辺という値ごろ感に加え、PBR0.8倍前後と指標面からも割安感があり、バリュー株としての側面も注目されている。

 大同メタル工業<7245>=7連騰と異彩放つ。自動車向けを主力とする軸受けメタルのトップメーカーだが、21年3月期業績は営業利益が3000万円と収支均衡レベルまで急減する見通し。しかし、新型コロナウイルスの影響から脱して自動車販売は急回復トレンドにあり、同社の22年3月期業績の急回復を先取りする形で買いが流入している。財務体質はしっかりしており、21年3月期は減配ながら20円配当を行う(中間配当10円は実施済み)見込みで配当利回りは3%台と高い。対してPBRは0.5倍台と超割安圏にあることから、機関投資家とみられる継続的な実需買い(現物買い)を呼び込んでいる。

 アスカネット<2438>=急反発。同社は8日取引終了後に、21年4月期第3四半期累計(20年5月~21年1月)の単独決算を発表。営業利益は前年同期比78.3%減の1億4000万円となったが、第2四半期累計時点の5600万円の赤字から黒字に浮上したことが好感されているもよう。第3四半期累計の売上高は同15.5%減の41億8900万円で着地。新型コロナウイルス感染拡大の影響で葬儀演出サービスやウェディング向け写真集の売り上げは苦戦したが、一方で空中結像を可能にする樹脂製ASKA3Dプレートの販売増でエアリアルイメージング事業は増収となった。通期業績予想については、売上高57億7500万円(前期比12.2%減)、営業利益2億円(同71.8%減)とする従来計画を据え置いている。また、同日には樹脂製ASKA3Dプレートの新サイズ(250ミリ×250ミリ)を開発し、4月1日から販売受付を開始すると発表しており、これも材料視されているようだ。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

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