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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】景気敏感セクターへのシフトでTOPIX型優位の展開に


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 28820 +60 (+0.20%)
TOPIX先物 1910.0 +8.0 (+0.42%)
シカゴ先物 28830 +70
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 8日の米国市場はNYダウが上昇する一方で、S&P500、ナスダックは下落。1兆9000億ドル規模の追加経済対策法案が上院で可決し、景気敏感株への物色に向かわせた。また、新型コロナワクチン接種の進展による経済活動の正常化期待も高まっている。一方で、景気回復に伴う米長期金利上昇を受けてクオリティ株の下げが目立っており、ナスダックは2%を超える下落となった。

 シカゴ先物清算値は大阪比70円高の2万8830円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比50円安の2万8710円で始まると、グローベックスの米株先物の弱い値動きを受けて一時2万8560円まで下落した。その後、米国市場の取引開始に向けてじりじりと切り返し、取引開始後には2万9100円まで上昇する場面が見られた。しかし、引けにかけては利益確定売りで上昇幅を縮めており、2万8820円で取引を終えた。

 日経225先物はナイトセッションにおいても500円超の値幅で推移しており、引き続きボラティリティの高い状況である。シカゴ先物にサヤ寄せする形から、本日はやや買い優勢の展開が期待されるものの、まずは前日に売りが目立っていた指数寄与度の大きいコア銘柄の動向を見極めたいところであろう。米国では景気敏感セクターへの資金シフトが目立っており、この流れを引き継ぐ形になると、TOPIX型優位の展開になりそうだ。

 VIX指数は25.47と高値からは低下しているものの、テクニカル面では25日、75日移動平均線を支持線として、緩やかではあるが上昇傾向にある。NT倍率は先物中心限月で15.12倍まで低下してきており、15倍割れを意識させる。オプション権利行使価格では2万8500円と2万9000円辺りでのレンジを想定。2万9000円を上放れてくる場面では権利行使価格、2万9250円を意識しつつも、戻り売りスタンスになろう。

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