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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】ヘッジファンドによる短期売買に振らされやすい需給状況


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 29550 +60 (+0.20%)
TOPIX先物 1903.0 +1.5 (+0.07%)
シカゴ先物 29520 +30
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 2日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックの主要株価指数が下落。中国銀行保険監督管理委員会主席が中国のほか、海外金融市場について今後調整は不可避との見解を示したことが伝わった。また、原油先物相場が続落し1バレル60ドルを下回ったことも利益確定に向かわせた。S&P業種別指数では自動車・自動車部品、半導体・半導体製造装置の弱さが目立っている。

 シカゴ先物清算値は大阪比30円高の2万9520円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比10円高の2万9500円で始まり、一時2万9330円まで下げたがその後上昇に転じ、米国市場の取引開始後には2万9600円を回復。米国の取引時間中は一時2万9640円まで上昇する場面もみられたが、引けにかけては上昇幅を縮め2万9550円で取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形で、本日は小じっかりのスタートとなりそうだ。米長期金利は横ばい推移で落ち着いているほか、VIX指数は小幅に上昇しているものの24.10とリスクオフを過度に警戒する水準ではない。しかし、SOX指数は下落し、指数構成銘柄は全面安であり、ナスダック指数も25日移動平均線に上値を跳ね返される形状だった。東京市場でも半導体株への物色は手控えられやすく、利益確定によって日経平均株価の上値が抑えられる形を警戒しておく必要があろう。

 今週は米雇用統計など重要な経済指標の発表を控えているほか、来週の先物・オプション特別清算指数算出といった需給イベントも睨み、積極的な売買は手控えられやすいところである。そのため、短期のヘッジファンドによる売買に大きく振らされやすい需給状況であることには留意しておく必要がある。首都圏の緊急事態宣言が延長される可能性が高まっており、関連する報道次第ではアルゴ発動を警戒する必要もあろう。

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