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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】ショートカバー交えた上昇から節目の3万円回復を意識した展開に


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 29850 +270 (+0.91%)
TOPIX先物 1916.0 +17.0 (+0.89%)
シカゴ先物 29900 +320
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 3月1日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックの主要株価指数が大幅に上昇。2月のISM製造業総合景況指数が3年ぶりの高水準だったほか、1.9兆ドル規模の追加経済対策が速やかに成立する可能性が高まったことが材料視された。また、長期金利が落ち着いたことも安心感に繋がった。

 シカゴ先物清算値は大阪比320円高の2万9900円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比50円高の2万9630円で始まり、一時2万9480円まで下げる場面もみられたが、米国市場の取引開始後にプラスに転じて一気に2万9800円を回復。その後しばらく2万9800円を挟んだ保ち合いを経て、引けにかけて一段高となり2万9900円まで上昇、最終的に2万9850円で取引を終えた。

 本日はシカゴ先物にサヤ寄せする格好で買い先行の展開になりそうだ。昨日の日経225先物は自律反発により5日移動平均線近辺までの上昇となったが、同線を突破してくることにより、ショートカバーを交えた上昇から節目の3万円回復を意識した展開に向かいやすいだろう。

 また、VIX指数は23.35まで低下しており、リスク選好ムードも高まりやすくなる。1月のように月末が底で、その後1~2週間は上昇という相場展開を基本線と見ておきたいところだ。

 買い一巡後は3万円接近で戻り待ちの売りも意識されるため、まずは5日移動平均線が位置する2万9700円での底堅さを見極めたい。一方、早い段階で3万円をクリアしてくるようだと、先週末の陰線を埋める流れから、3万200円辺りまでのリバウンドを想定。この水準までの戻りをみせててくるようだと、さらにショートカバーが強まり、ロングポジションも積み上がりやすいと考えられる。

 もっとも、来週にメジャーSQを控えて、3月の金融政策決定会合で「金融緩和の点検」の結果も公表されるため、積極的には手掛けづらい面がある。そのため、本日のところは、3万円辺りでの強弱感の対立を想定しておきたい。

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