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【注目】前週末26日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

エイチーム <日足> 「株探」多機能チャートより

■エイチーム <3662>  1,515円 (+300円、+24.7%) ストップ高

 東証1部の上昇率トップ。エイチーム <3662> がストップ高に買われ、昨年来高値を更新した。同社は26日、スクウェア・エニックス・ホールディングス <9684> とスマートデバイス向けゲームアプリ「ファイナルファンタジー7 ザ ファストソルジャー」を共同開発すると発表しており、これが好感された。同ゲームは、「ファイナルファンタジー7」の世界を舞台にしたバトルロイヤルアクションゲーム。プレイヤーはソルジャーの候補生として、魔法やアビリティを駆使し生き残りをかけた戦いに挑む。配信地域は中国本土を除く全世界で、配信時期は2021年を予定している。

■VIX短先物 <1552>  5,630円 (+700円、+14.2%) ストップ高

 国際のETF VIX短期先物指数 <1552> [東証E]がストップ高。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時には上昇する特性を持つ。25日の米VIX指数は前日25日に比べ7.55(35.38%)ポイント高の28.89に急上昇、一時31.16をつけた。米長期金利の上昇を受け、NYダウは前日比559ドル安と急落したことを受け、VIX指数は急反騰した。これに連動する格好で、26日の国際VIX短期先物指数は、寄り付きから大量の買いを集め急上昇した。

■報国鉄 <5542>  1,191円 (+139円、+13.2%) 一時ストップ高

 新報国製鉄 <5542> [JQ]が続急騰、一時ストップ高。26日付の日刊工業新聞が「最大900度Cの高温域でも膨張しない合金を開発した」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、鉄以外の金属を基材に採用し、さまざまな元素や貴金属の成分調整と配合比、製造時や熱処理などの条件を最適化したという。また、セラミックスやガラスなど高耐熱の素材と同レベルの膨張率を実現しながら鋳造や鍛造、圧延、伸線といった成形加工が可能で、切削や研磨など後加工で複雑な形状にも仕上げられるとしており、早ければ年内にも量産技術を確立するとしている。

■日経Dインバ <1357>  432円 (+31円、+7.7%)

 NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 <1357> [東証E]が7%を超える上昇で25日移動平均線との下方カイ離を急速に埋め、底離れの兆しをみせた。日経Dインバは日経平均株価に対し逆方向に連動するETFで価格変動率がマイナス2倍に基本設定されている。そのため、日経平均が大きく下落する局面では上値指向を強める形となる。個人投資家は、株価の先行きに懐疑的で信用買い残は大幅に買い長となっていたが、直近は強気心理が優勢となり空売りの増加が目立っていた。

■アジュバン <4929>  1,208円 (+80円、+7.1%)

 東証1部の上昇率3位。アジュバンコスメジャパン <4929> が大幅7日続伸、昨年来高値を更新した。同社は26日、理化学研究所との共同研究チームが、化粧品などで利用されている特定の機能性ペプチドが毛髪の成長促進効果を持つことを発見したと発表。これを生かした製品展開などが期待されたようだ。共同研究により、化粧品成分として用いられる特定の機能性ペプチドがミノキシジルと同等に毛髪を成長させることを発見するとともに、この機能性ペプチドが毛髪の成長を制御する毛乳頭細胞における育毛に関連する生理活性物質の遺伝子の発現を誘導することが明らかになったという。同社は、この機能性ペプチドを育毛のための機能特化成分として応用することにより、これまでにない育毛製品やスカルプケア製品、化粧品などへの応用が期待できるとしている。

■ギグワークス <2375>  2,946円 (+188円、+6.8%)

 ギグワークス <2375> [東証2]が続急伸。25日の取引終了後、3月31日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることで投資しやすい環境を整え、株式の流動性の向上と一層の投資家層の拡大を図ることが目的という。効力発生日は4月1日。

■中発條 <5992>  3,000円 (+155円、+5.5%)

 東証1部の上昇率5位。中央発條 <5992> が続急伸。26日午前10時ごろ、3月31日を基準日として1株を4株に株式分割すると発表しており、これが好材料視された。投資単位あたりの金額を引き下げることでより投資しやすい環境を整備し、株式の流動性向上を図ることが目的という。

■構造計画 <4748>  2,720円 (+139円、+5.4%)

 構造計画研究所 <4748> [JQ]が続急伸。25日の取引終了後、21年6月期単独業績予想について、売上高を127億円から135億円(前期比0.5%増)へ、営業利益を15億円から17億円(同8.4%減)へ、純利益を10億円から12億円(同0.3%減)へ上方修正したことが好感された。上期業績とその後の状況を踏まえて見通しを精査したことが要因としている。

■菊水電子 <6912>  901円 (+43円、+5.0%)

 菊水電子工業 <6912> [JQ]が急反発。25日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を75億円から81億8000万円(前期比9.8%減)へ、営業利益を1億円から4億4000万円(同37.2%減)へ、純利益を9000万円から3億3000万円(同33.3%減)へ上方修正したことが好感された。重点市場である航空宇宙、電池、自動車のCASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)、サーバー・ICT関連市場や半導体関連市場のほか、一部の市場で回復基調が見られ、需要が想定を上回り増加したことが要因としている。

■荏原実業 <6328>  4,705円 (+180円、+4.0%)

 東証1部の上昇率8位。荏原実業 <6328> が大幅反発。子会社の荏原実業パワーが25日の取引終了後、東京電力グループのエナジーゲートウェイ(東京都港区)が提供する「蓄電池AI最適制御システム」を搭載した蓄電池「EJ1-HB蓄電システム」を今春から発売開始すると発表しており、これが好感されたようだ。同蓄電池は、家庭内の電力消費状況や太陽光の発電量情報、蓄電池の残量などを、荏原実業パワーの通信ユニットを介してエナジーゲートウェイが提供するクラウドプラットフォームにアップロードし、独自のAIアルゴリズムを用いることで、家庭ごとに最適な充放電制御を可能にするという。両社は今後、VPP(仮想発電所)関連市場での活用も視野に入れ、温室効果ガス削減に貢献する製品やサービスの提供を進めていくとしている。

■CANBAS <4575>  520円 (+20円、+4.0%)

 キャンバス <4575> [東証M]が大幅反発。25日の取引終了後、東京大学との共同研究契約の内容を拡大すると発表しており、これが好材料視された。新たに「東京大学医学部附属病院が提案または提供する開発候補化合物」が加わる。同社と東京大学医学部附属病院は、CANBASが創出し開発中の抗がん剤候補化合物CBP501の膵臓がん発症モデルマウスによる薬効試験について16年3月から共同研究を実施しているが、研究目的に新たに「東京大学医学部附属病院が提案または提供する開発候補化合物」が加わる。なお、21年6月期業績など短期的な業績に直接の影響はないとしている。

■細火工 <4274>  1,249円 (+46円、+3.8%)

 細谷火工 <4274> [JQ]、石川製作所 <6208> 、豊和工業 <6203> など防衛関連に位置づけられる銘柄の一角が急動意。米国防総省が25日にシリアの親イラン派武装組織の施設を空爆したと発表したことが、複数のメディアで報じられた。これを受け、中東の地政学リスクに対する警戒感の高まりから、関連銘柄に思惑的な買いが向かったようだ。

■ライト <1926>  1,766円 (+52円、+3.0%)

 ライト工業 <1926> が大幅続伸。26日午後1時ごろ、21年3月期の連結業績予想について、売上高を1025億円から1065億円(前期比0.3%減)へ、営業利益を91億円から109億円(同10.4%増)へ、純利益を66億円から78億円(同10.4%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を40円から46円へ引き上げたことが好感されてた。従来は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を業績への下振れリスクとしていたが、業績への影響が限定的だったことに加えて、良好な受注環境により豊富な手ち持工事を確保できたことや施工効率の向上に努めたことが要因という。また、土木工事の採算性が向上したことも寄与した。

■日化産 <4094>  1,298円 (+38円、+3.0%)

 日本化学産業 <4094> [東証2]が3日ぶり大幅反発。25日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。上限を30万株(発行済み株数の1.49%)、または4億5000万円としており、取得期間は2月25日から5月24日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためという。

■三共興 <8018>  514円 (+14円、+2.8%)

 三共生興 <8018> が続伸。旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)が25日の取引終了後、関東財務局に大量保有報告書(5%ルール報告書)を提出した。これによると、シティインデックスイレブンスの同社株保有比率は5.01%となり、新たに5%を超えたことが判明しており、これを受けて需給思惑が働いたようだ。なお、保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としている。報告義務発生日は2月17日。

■システナ <2317>  1,869円 (+34円、+1.9%)

 システナ <2317> が3日ぶりに反発。オプティム <3694> が25日の取引終了後、 テレワーク支援サービス「Optimal Biz Telework」の販売パートナーに同社を加えたと発表しており、これが好材料視された。同サービスは、テレワーク環境下でのコミュニケーションサポート、業務サポート、生産性向上サポートを実現するサービス。オプティムでは同時にバージョンアップを発表しており、組織・役職に応じたきめ細かな閲覧範囲指定する機能や、始業・終業時刻お知らせ設定の機能などを追加したとしている。

■神鋼商事 <8075>  1,924円 (+35円、+1.9%)

 神鋼商事 <8075> が高い。同社は26日午後1時頃に、21年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは前期比13.0%減の42億円(従来予想は27億円)に引き上げた。売上高見通しも同16.2%減の7844億円(従来予想は7500億円)に上方修正した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で生産が減少していた自動車業界などが想定を上回る回復をみせていることが追い風。また、経費削減の効果に加え、取り扱い商材の相場などが上昇していることが利益面に寄与するとしている。また、こうした状況を踏まえて期末配当を従来計画比20円増額の35円とする方針を表明。中間配15円とあわせた年間配当は50円となる。

■セキド <9878>  844円 (+14円、+1.7%)

 セキド <9878> [東証2]が3日ぶりに反発。25日の取引終了後、株主優待制度を拡充すると発表しており、これが好材料視された。現行制度では100株以上保有の株主に対して、店舗で利用できる5%割引券5枚を贈呈していたが、変更後は保有株数「500株以上」の区分を新設し、韓国の化粧品ブランド「MEDIHEAL(メディヒール)」商品クーポン5万円分(年間)を贈呈するとしている。

※26日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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