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【市況】株価指数先物【引け後コメント】VIX指数はもう一段の低下を想定しておく必要も


大阪3月限
日経225先物 30190 +550 (+1.85%)
TOPIX先物 1931.5 +29.5 (+1.55%)

 日経225先物(3月限)は前日比550円高の3万190円で取引を終了。寄り付きは3万190円とシカゴ先物清算値(3万60円)を上回って始まり、その直後に3万240円まで上昇した。現物の寄り付き直後にはギャップスタートの反動で上げ幅を縮める場面もみられたが、前場は概ね3万160円~3万200円辺りでレンジ推移に。レンジ上限で上値を抑えられるなか、後場に入り一時3万80円をつける場面がみられたものの、追随する動きはなく、引けにかけてのショートカバーにより現物の大引け直後には日中高値である3万240円に顔合わせしている。

 ギャップスタートで始まった後は、こう着感の強い展開となった。これについては想定内の動きとはいえ、予想以上に下値の堅さが意識されており、3万円をキープしていることはセンチメントを明るくさせそうだ。

 米国では月末に年金のリバランスに伴う売り需要が想定されており、上値の重荷となりやすい。しかし、VIX指数はボトム圏での推移が続いており、上昇する場面がみられたとしても長期化せず、現在は20辺りをボトムとしている。昨年1月の安いところでは12.10まで低下しており、新型コロナワクチン接種が進むことで経済活動の正常化期待が高まる状況では、VIX指数の上昇を警戒するよりも、むしろもう一段の低下を想定しておく必要もあろう。VIX指数が20を下回る場面ではショートカバーが強まりやすく、ヘッジ対応として225先物への買い需要につながる可能性もありそうだ。そのため、現在の3万円固めの展開においては、ショートポジションを積み上げることは避け、押し目狙いのロングスタンスとみておきたい。

 手口面では、日経225先物はABNアムロが4830の売り越しに対して、シティが2122枚、野村が1870枚、ゴールドマンが1510枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はソジェンが2000枚、ABNアムロが1270枚程度の売り越しに対して、モルガンSが1750枚、JPモルガンが1220枚程度の買い越しだった。

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