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【材料】<動意株・25日>(前引け)=日電波、京阪神ビル、ロゼッタ

 日本電波工業<6779>=4連騰で上値指向鮮明。前日に日経平均が急落した場面でも売り物を吸収し上値慕いを続けていた。同社は水晶製品の専業メーカーとして欧米での実績が高く世界屈指の商品競争力を誇る。特に水晶振動子や晶発振器などの小型化技術を得意としている。車載用が主力ながら市場が急速に立ち上がった高速通信規格5G向けも開拓。高安定・高精度、超低位相雑音特性で優勢性があり、高温動作など耐環境性能にも優れる水晶発振器を強みとし、世界的な5Gサービス普及局面で需要開拓が期待されている。前期の業績悪を受けて機関投資家の持ち高が少なくなっており、需給面で戻り売り圧力が少ない。一方で、ここファンド系資金とみられる大口の買いが断続的に観測され、テクニカル的にも5日・25日移動平均線のゴールデンクロス接近で注目場面にある。

 京阪神ビルディング<8818>=反発。24日の取引終了後、21年3月期の連結最終利益を従来予想の45億円から82億円(前期比2.1倍)へ上方修正すると発表しており、これを好感する買いが入っている。政策保有株式売却の一環として、2月に投資有価証券の一部を売却したことに伴い、売却益約50億円が発生したことが最終利益を押し上げる。併せて、発行済み株式数の3.61%にあたる187万5000株または30億円を上限に自社株買いを実施すると発表したことも好材料視されている。取得した自社株は10月8日付ですべて消却するという。また、21年3月末を最後に株主優待制度を廃止することも明らかにした。今後、株主還元策は配当による利益還元を充実させることを優先するという。

 ロゼッタ<6182>=ストップ高。人工知能(AI)を活用した自動翻訳サービスを展開し、AI関連の一角としてマーケットの注目度も高い。24日取引終了後、同社の子会社MATRIXが、VR(仮想空間)上にリアルタイムの通訳システムを組み込み、その空間のなかに入れば自由に英語と中国語を話す人とコミュニケーションが可能となる言語フリーの世界を実現したと発表、プレス発表会を3月9日に開催する予定としており、これを材料視する形で投資資金を呼び込んでいる。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

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