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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】短期的に売り仕掛けの場面では押し目狙ったロング対応


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 29300 -120 (-0.40%)
TOPIX先物 1920.5 -1.5 (-0.07%)
シカゴ先物 29455 +35
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 11日の米国市場ではNYダウが小幅に下落する一方で、S&P500、ナスダックは上昇した。景気敏感セクターで利益確定が目立ってきたものの、半導体関連が底堅い値動きをみせている。また、民主党は財政調整法を活用することで、単独でも追加経済対策の早期成立に向けた手続きを進めており、引き続き経済対策への期待が下支え要因となっている。

 シカゴ先物清算値は大阪比35円高の2万9455円だった。10日の日経225先物のナイトセッションは日中比20円高の2万9440円で始まり、その後は2万9430円~2万9470円辺りでのこう着が続いていたが、11日の米国市場の取引開始後には一時2万9160円まで下落する場面もみられた。引けにかけてはじりじりと下げ幅を縮め、2万9300円で取引を終えている。

 ADR(預託証券)市場ではソフトバンクグループ <9984> 、ファーストリテイリング <9983> が10日の東証終値と比較して弱い値動きをみせており、本日の日経平均株価の重荷となる可能性があるため、市場反応を十分見極めたい。週末要因に加え、決算発表もピークとなり、積極的な売買は本来手控えられやすい。その一方、オプションSQの通過でやや需給が軽くなるため、短期筋の売買が活発になりやすいという点では、仕掛け的な動きに警戒が必要だろう。

 米国で景気敏感セクターへの利益確定が続いていることもあり、11日のシカゴ先物は一時2万9225円まで下げる場面がみられた。これを意識して5日移動平均線が位置する2万9280円辺りまで仕掛けてくる場面があれば、押し目買いの機会とみておきたい。

 NT倍率は先物中心限月で15.30倍と25日移動平均線レベルに位置しており、物色の流れは依然見極めが必要な状況であるなか、ソフトバンクグループ、ファーストリテイリングのほか、足元で利食いの動きの目立っている半導体株が弱含みとなるようだと、NT倍率は低下方向に向かいやすい。また、VIX指数は21.25とボトム圏での推移が続いていることから、ブルトレードは継続となる。そのため、ショートポジションを取りに行くよりは、短期的に売り仕掛けられる場面では押し目を狙ったロング対応という格好になるだろう。

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