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【市況】株価指数先物【昼のコメント】景気敏感株の出遅れ修正一巡からNT倍率は上昇に向かう可能性も


 日経225先物は11時30分時点、前日比90円高の2万9500円(+0.30%)前後で推移している。寄り付きは2万9460円とシカゴ先物(2万9435円)を上回って始まった。現物の寄り付き直後には2万9340円と下落に転じる場面がみられたが押し目買い意欲は強く、その後の切り返しにより前場半ばには2万9580円まで上げ幅を広げた。前引けにかけてはこう着感が強まっているが、2万9500円を挟んでの推移が続いている。

 前日の大幅な上昇に対する反動がみられたが、調整場面では押し目買いの流れが強く、ショートは仕掛けづらい需給状況である。決算評価の流れからソフトバンクグループ <9984> が日経平均株価を約74円押し上げているほか、ファーストリテイリング <9983> 、東京エレクトロン <8035> 、アドバンテスト <6857> など指数寄与度の大きい値がさ株が揃って堅調であることも底堅さにつながっている。これによりNT倍率は先物中心限月で15.31倍に上昇しており、上値抵抗線として意識されていた25日移動平均線を上回ってきている。今後はさらに上昇へ向かうかを見極めたいところである。

 なお、前引けのTOPIXは0.04%の上昇であり、後場は日銀のETF買い入れは入らない。これまでのバリューシフトによって景気敏感株などの出遅れ修正が一巡したとの見方となるようだと、目先的にはコア銘柄主導からNT倍率は上昇傾向に向かいやすいだろう。

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